【23年ドラフト下位指名】DeNA6位・井上絢登 ハマのマッチョマン定着へ、フルスイング!

[ 2024年1月30日 06:00 ]

スイング力を向上させ、ハマのマッチョマンとして定着を目指すDeNA・井上
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 DeNAのドラフト6位・井上絢登(けんと)内野手(23=四国・徳島)は、「久留米のギータ」「徳島のギータ」と呼ばれ、豪快なフルスイングが武器。徳島では四国ILで2年連続本塁打王&打点王の2冠。1メートル78、83キロの体形で、目標はレッドソックスの吉田正尚外野手(30)。「ハマのマッチョマン」定着を目指してバットを振り続ける。

 名前の「絢登」は両親から「豪華絢爛(けんらん)に登り詰めろ」の思いを込めて付けられた。新人合同自主トレでは持ち味の打力を披露。15日には神奈川県横須賀市内の2軍練習施設「DOCK」で、30スイングで4発をマーク。「コンパクトに打つことだけを心がけた。最後6本だけフルスイングし、それ以外は芯で捉えることを意識しました」と汗を拭った。

 打撃力の一端を見せつけたのは5スイング目だった。鋭く振り抜いた打球は低いライナー性の弾道で右翼フェンスを越え、後方の防球ネットに突き刺さった。「高校時代から憧れです」というソフトバンク・柳田をほうふつさせるような打球だった。

 だが、井上の打撃フォームは、左足に重心を乗せた状態からボールに向かって豪快に踏み込む柳田とは違う。投球を呼び込み体の軸回転でレベルスイングするレッドソックス・吉田に似ている。「実は自分は体形的にも一番参考にしているのは吉田正尚さんなんです。小柄なのに飛ばせる。コンタクト率も高い」。久留米商時代は「久留米のギータ」と呼ばれ、22、23年に本塁打&打点の2冠を手にした四国・徳島でも「徳島のギータ」と呼ばれた。それでも目指すは「ハマのマッチョマン」。ウエートトレにも精力的で「小柄でも飛ばせる」存在として、DeNA打線に名を連ねるイメージを膨らませている。

 「吉田さんは(タイミングを)抜かれたときの対応力も凄い。自分の武器はスイング力。吉田さんに近づけるようにスイング力をもっと伸ばしたい」とハマスタデビューを思い描く。(大木 穂高)


 ◇井上 絢登(いのうえ・けんと)2000年(平12)2月23日生まれ、福岡県筑紫野市出身の23歳。中学時代は硬式野球の二日市ボーイズ所属。久留米商では高校通算20発も甲子園出場はなし。福岡大に進学し九州六大学では2度のベストナイン。四国・徳島に2年在籍し23年ドラフト6位でDeNA入団。1メートル78、83キロ。右投げ左打ち。

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