ロッテファンの皆さま。DeNAの「日本人」ソトが移籍します。応援よろしくお願いします!

[ 2023年12月18日 08:00 ]

ソト(左)と触れ合う牧(撮影・尾崎 有希)
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 プロレス好きの記者が懐かしい映像を見て痛快に思うのが、全日本プロレスに来日していた外国人レスラー、スタン・ハンセン&ブルーザー・ブロディの「ミラクルパワーコンビ」の映像だ。

 沈滞ムードの会場も、彼らがリングに登場すると一変。試合展開は関係なく強引に戦いのリズムを引き寄せ、ファンを魅了し勝利を奪う。雄叫びを上げると会場が興奮する中、さっさとリングを離れてしまう。ハチャメチャを期待するファンの心をつかんだ史上最強タッグだったと思う。

 話は変わりDeNA。9月30日のヤクルト戦(神宮)。2―2の最終回、ヤクルトは田口がマウンドに上がった。守護神の登場に、記者は「延長戦もあり得るな」と覚悟を決めていた。

 そして1死二塁で、3打数無安打の7番・ソトが打席に入った。その試合前で、助っ人の打率は・235、13本塁打。正直期待薄。だが、ソトは魅せた!

 1ボール2ストライクからの4球目。内角低めの直球を豪快に振り抜きバックスクリーンに値千金の決勝2ラン。記者は「そこ(内角低め)の球をバックスクリーンに運ぶ?ハチャメチャだな。相手が誰でも関係なく試合を決める。これぞ助っ人の破壊力」と感嘆した。つまり強引に試合を決めてしまった。

 その時に「ミラクルパワーコンビ」を思い出した。田口には申し訳ないが、ソトが左腕に「ウエスタン・ラリアット(スタン・ハンセンの決め技)」をお見舞いした気分になってしまった。

 担当して3年間、ソトの姿勢を見てきた。まじめだ。球団在籍6年間のソトを「日本人と思い接している。もしかしたら日本人以上に日本人だよ」と教えてくれた球団関係者もいた。それに助っ人は日本を愛している。

 ロッテファンの皆さま。「日本人」のソトがそちらに行きます。試合をハチャメチャにする一発の魅力に期待して下さい。そして、応援をよろしくお願いします。(記者コラム・大木 穂高)

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