DeNA 昨季メジャー64戦登板の救援右腕ウィック調査 捕手でプロ入りも外野手経て投手の異色経歴

[ 2023年12月4日 03:00 ]

DeNA・三浦監督
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 DeNAが前ブルージェイズ傘下3Aのローワン・ウィック投手(31)の獲得へ向け本格調査を行っていることが3日、分かった。

 1メートル90の長身から150キロ超の直球を軸に、パワーカーブも武器にする救援右腕。今季は3Aで43試合に登板し、4勝4敗5セーブ、防御率6・66も、51回1/3で73奪三振と奪三振能力の高さを持つ。試合終盤を任せる救援投手としての獲得を目指している。

 プロ入りは捕手という異色の経歴を持つ。12年ドラフト9巡目(全体300位)でカージナルスに入団。外野手を経て16年に本格的に投手に転向した。17年には母国のカナダ代表としてWBCに出場。メジャーでは全て救援で146試合に登板。146イニングで160奪三振、奪三振率9・86を誇る。

 チームは今季、山崎が不振で守護神を外れ、シーズン中盤から森原が抑えを務めたが、来季の守護神は未確定。7年間在籍したエスコバーの退団も決定的となっている。先発ではエース今永がポスティングシステムでのメジャー移籍を目指し、石田もFA宣言して移籍の可能性がある。新加入だったウェンデルケンは来季、救援陣の一角として期待されているが、先発、救援ともに投手陣補強は最優先事項。ウィック獲得へ、交渉に全力を注ぐ。

 ◇ローワン・ウィック 1992年11月9日生まれ、カナダ出身の31歳。サイプレス大から12年ドラフト9巡目(全体300位)でカージナルスに入団。パドレスを経て、カブス移籍後の22年に自己最多64試合に登板し9セーブを挙げた。メジャー通算146試合で6勝10敗、防御率3.82。1メートル90、106キロ。右投げ左打ち。愛称は「Row(ロー)」。

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