北陸の大谷だ!ロッテ2位の159キロ腕・大谷「新人王獲りたい」 “幕張の守護神”の期待も

[ 2023年10月30日 05:00 ]

ロッテから指名あいさつ後、ポーズを取る159キロ右腕、日本海富山・大谷
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 ロッテからドラフト2位指名を受けた最速159キロ右腕・大谷輝龍投手(23=日本海・富山)が29日、高岡市内で榎康弘アマスカウトディレクターらから指名あいさつを受けた。憧れの選手にエンゼルス・大谷を挙げ、同僚となる佐々木朗の投球エッセンスを学び、新人王獲りを目標に掲げた。

 「即戦力として1年目から活躍を期待すると言われたので、頑張ります」。今季入団した独立リーグの日本海・富山で、元阪神の西村憲投手コーチの指導で体幹を鍛えると、球速は10キロ以上アップ。先月29日の独立リーググランドチャンピオンシップ・徳島戦で自己最速159キロを計測した。

 憧れは同姓のスーパースターだ。「大谷選手の人間性が好き。球速や制球も含めて、近づければ」。社会人の名門・JFE東日本、伏木海陸運送と2つの社会人チームを退部し、独立リーグから夢をつかみかけているのは、前人未到の二刀流を両立させた大谷と同じく前例のないチャレンジでもある。

 同僚となる1学年下の怪物・佐々木朗にも興味津々だった。「真っすぐやフォークをどう投げるのか見て学びたいし、聞いて教わったりもしたい」。日本ハム時代の大谷、佐々木朗を育てた吉井監督の下で指導を仰ぐとあり「楽しみですし、力になりたい」と目を輝かせた。

 自らの足で大谷の投球ぶりを3度視察した榎ディレクターはチーム内に石川歩、西野ら北陸出身が多いことに「チーム北陸のTシャツもつくっているし、すごく入りやすい環境」と太鼓判を押した。さらに新天地での起用法は現場が判断するとしつつ「短い回が適正」と話すと、まずはセットアッパー、将来的にはクローザーのポジションを自力でつかみ取って欲しいと期待した。

 「1年間ケガなく働いて、新人王を獲りたい」。“北陸の大谷”が夢を切り開く。

 ≪育成3位・高野「鈴木誠也選手が目標」≫ロッテから育成3位指名を受けた受けた高野光海(ひかる)外野手も同じ日本海・富山所属で、仲良く指名あいさつを受けた。徳島・池田時代から長打力が魅力の19歳は「鈴木誠也選手が目標。小さい頃からずっと見ていた」とカブスで活躍するスラッガーを挙げた。「まずは支配下登録を目指したい」と隣の大谷に視線を投げつつ、独立リーグからの飛躍を誓った。

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