オリ田嶋に悪夢の6回…5回まで1失点好投も2死走者なしから一挙3失点で逆転許す

[ 2023年10月19日 20:09 ]

パCSファイナルステージ第2戦   オリックス―ロッテ ( 2023年10月19日    京セラD )

<オ・ロ>5回、好投する田嶋(撮影・後藤 正志)
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 オリックスの田嶋大樹投手(27)が、勝てば3年連続での日本シリーズ出場に王手がかかるクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第2戦(京セラD)に先発登板。5回まで2安打1失点と好投を続けて勝利投手の権利を得ていた6回に一挙3失点して逆転を許し、6回4安打4失点で降板した。

 前日18日の開幕戦でエース山本が初回に3点先制を許すなど、今季のレギュラーシーズンでもなかった5失点。先発陣には今季11勝した山崎福、同じく10勝の宮城らもいるが、今季は故障の影響もあって6勝だった田嶋が第2戦の先発投手に抜てきされた。

 「びっくりしているけど、任せられたことにはもの凄く感謝しています」と話して上がったマウンド。ロッテ戦は今季1試合に投げて0勝1敗、対戦防御率9.64という内容だったが、初回いきなり1点を失った。

 1番の荻野に対し、全4球が外角に外れてストレートの四球。2番・藤岡の初球もボールで試合開始から5球連続ボールになると、早くもここで捕手の森がマウンドに行って声をかける場面も。

 藤岡はカットボールで空振り三振に仕留めたものの、続く3番・石川慎に右前へ運ばれると、送球間に進塁も許して1死二、三塁。4番・ポランコの二ゴロで先制を許した。

 それでも、その裏に味方打線がセデーニョの同点適時打、杉本の勝ち越し適時打を含む5連打とゴンザレスの犠飛で一挙3点を挙げてあっさり逆転。すると、田嶋も2回を3者凡退に抑えるなど、4回まで無安打投球。3―1のまま迎えた5回は1死から田村に初回の石川慎以来となる安打を打たれたが、中村奨を投ゴロ併殺打に仕留めて得点を許さなかった。

 だが、6回に悪夢が待っていた。2死走者なしから石川慎に四球を与えて塁に出すと、今季パ・リーグ本塁打王のポランコにはストレートの四球を与えて一、二塁とピンチを広げた。ここで岡の打球は左前にポトリと落ちたが、これが適時二塁打となり、1点差に。さらに安田には右前へ2点適時打とされてこの回一挙に3点を失い、逆転を許して降板となった。

 田嶋の投球内容は6回で打者24人に対して92球を投げ、4安打4失点。2三振を奪い、与えた四球は2つだった。

 ▼チームが初回から逆転してくれていましたし、なんとか粘り強く投げていきたかったのですが、最後(6回)のところで、逆転を許してしまったことが悔しいです。

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