巨人・阿部新監督が就任会見 原イズム継承「背番83」「3年契約」V奪還へ「アレではなく“アベ”で!」

[ 2023年10月6日 18:05 ]

<巨人・監督交代会見>笑顔でグータッチする原前監督(左)と阿部新監督(撮影・尾崎 有希)
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 来季から指揮を執ることが決まった巨人の阿部慎之助新監督(44)が6日、都内で就任会見を行った。シーズン最終戦となった4日に今季限りでの退任を発表した原辰徳監督(65)と、山口寿一球団オーナー(66)も同席した。

 会見冒頭で山口オーナーが原監督の功績を称えた後に、阿部新監督について「背番号は83です。原監督の思いを継承するという思いで阿部新監督が自ら希望した」「3年契約です」と語った。

 阿部新監督への要請の理由については「強い巨人にしていくことが求められている。阿部監督が最もふさわしい人」と語り、球団創設90周年のメモリアルイヤーでの奪冠を託した。

 オーナーから受ける形で原監督も「まだまだ新監督も勉強することはあるでしょう。大きな成長、がむしゃら…必死に出てきます。そこにもおおいに期待する」とエールを送った。

 オーナー、原監督の言葉を受けて阿部新監督は「原監督は、僕の中では永遠に原監督。なかなか原さんとは言いづらい。17年間、素晴らしい偉大な監督からバトンを受け継ぎ、非常に身の固まる思いです。あらためて感謝を申し上げます。ありがとうございました」と第一声で原監督への感謝を述べた。

 続けて「引き受けていいのか本当に悩み、自問自答しました」と素直な思いを吐露。2年連続Bクラスという結果に「ファンの皆さまに残念な思いをさせてしまった。(自身が)責任を取らなければいけない。CS進出がなくなった日からずっとそういう気持ちだった」と考えていたと明かした。深く悩んだ末に引き受けた重い重いバトン。「とにかく、強い巨人軍、愛される巨人軍を必ずつくって、ファンの皆さま、応援してくださる皆さまによい報告ができることを約束したい」と力強く誓った。

 また、来季に向けた思いを問われた阿部監督は「ジャイアンツは強くなければならない。優勝を自分でも意識して口にしていきたい。そして若手に勝つ喜び、優勝する喜び…すべてを感じてほしい」と意気込み。そして「喜びを来年のセプテンバーに味わえれば。本年度は“アレ”で盛り上がったが、来季は“アレ”ではなく“アベで!”いきたいと思います」と高らかに今季セ・リーグを就任1年目で制した岡田阪神に“宣戦布告”した。

 原イズムを継承すると誓い「83」を背負う阿部新監督が率いる新生巨人は、14日からジャイアンツ球場で行われる秋季練習で始動する。

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