巨人・阿部新監督の2軍監督時代 原監督が「あんたもやんなさい」と唯一怒ったことを明かす

[ 2023年10月6日 19:14 ]

<巨人・監督交代会見>笑顔で手を合わせる(左から)山口オーナー、阿部新監督、原前監督(撮影・尾崎 有希)
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 来季から指揮を執ることが決まった巨人の阿部慎之助新監督(44)が6日、都内で就任会見を行った。シーズン最終戦となった4日に今季限りでの退任を発表した原辰徳監督(65)と、山口寿一球団オーナー(66)も同席した。

 会見冒頭で山口オーナーが原監督の功績を称えた後に、阿部新監督について「背番号は83です。原監督の思いを継承するという思いで阿部新監督が自ら希望した」「3年契約です」と語った。

 オーナー、原監督の言葉を受けて阿部新監督は「原監督は、僕の中では永遠に原監督。なかなか原さんとは言いづらい。17年間、素晴らしい偉大な監督からバトンを受け継ぎ、非常に身の固まる思いです。あらためて感謝を申し上げます。ありがとうございました」と第一声で原監督への感謝を述べた。

 会見の中では、原監督が「ジャイアンツの監督たるや、やっぱり“陽”でいなければいけないし」という発言もあった。そのことを受け、阿部新監督は「私が2軍監督に就任した際にご指導いただいて、“指導者は行だ”と叱咤激励を…」と話したところで「1回怒ったことあったね」と原監督が話し始めた。「2軍監督をやっているときに、背中を椅子につけて試合を見ていた。俺は1回も背中を(椅子の背もたれに)つけて試合を見たことはないよと。俺は1試合、1試合、行だと思ってるよ。それをあんたもやんなさいということを言ったね。覚えてたか」と言うと、阿部新監督も「覚えています」と答えた。

 「永遠に修行だと、行だと、自分の胸にしっかり刻んでやってまいりました。監督も今おっしゃいましたけど、とにかく陽であれと。来年度以降もジャイアンツに継承していきたいなと思っています」とした。

 また、来季に向けた思いを問われた阿部監督は「ジャイアンツは強くなければならない。優勝を自分でも意識して口にしていきたい。そして若手に勝つ喜び、優勝する喜び…すべてを感じてほしい」と意気込み。そして「喜びを来年のセプテンバーに味わえれば。今年は“アレ”で盛り上がったが、来季は“アレ”ではなく“アベで!”いきたいと思います」と高らかに今季セ・リーグを就任1年目で制した岡田阪神に“宣戦布告”した。

 原イズムを継承すると誓い「83」を背負う阿部新監督が率いる新生巨人は、14日からジャイアンツ球場で行われる秋季練習で始動する。

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