大谷翔平はそれでも戦い続ける 2打点加えて「94」 2冠射程

[ 2023年8月31日 02:29 ]

インターリーグ   エンゼルス7-12フィリーズ ( 2023年8月29日    フィラデルフィア )

<フィリーズ・エンゼルス>5回、適時打を放つ大谷(撮影・光山 貴大)
Photo By スポニチ

 主力放出の動きで9年ぶりのプレーオフ(PO)進出は諦めムードが漂う中、大谷は動じなかった。3回はぼてぼてのゴロで全力疾走し、投前内野安打。5回1死三塁は外角のボール球だったチェンジアップに右腕を伸ばし、右前適時打とした。昨季同僚だった相手先発のロレンゼンは「6インチ(約15センチ)は外に外れた球を痛烈に引っ張った。どうやって打ったのか訳が分からない」と脱帽していた。

 6―12と敗色濃厚の9回2死二塁でも、右中間へ適時二塁打。リーグ3位の打点を94に伸ばした。11試合ぶりの3安打で21年の自己最多に並んでいた塁打を今季322と伸ばし、04年イチロー(マリナーズ)の320塁打も更新する日本選手歴代最多記録となった。

 フィル・ネビン監督は「私の知る限り、DHで出続ける。やりたいことが今季はまだたくさんあるのだろう」と今後の起用の見通しを示した。じん帯を損傷した右肘は手術の可能性もあり、セカンドオピニオンを仰ぎ判断する。今季PO進出を諦めたことも決断に影響する可能性もあるが、目の前に試合がある限り全力プレーは変わらない。

続きを表示

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2023年8月31日のニュース