連覇中オリックス 9年ぶり優勝マジック点灯「24」最短Vは9・10 舜平大が緊急降板も執念継投ドロー

[ 2023年8月26日 18:07 ]

パ・リーグ   オリックス0―0ロッテ ( 2023年8月26日    京セラD )

<オ・ロ>12回2死、代打・広岡の空振り三振で試合終了。スコアレスドローに終わり悔しそうに顔をしかめる中嶋監督(右3人目)(撮影・後藤 正志)
Photo By スポニチ

 オリックスが最終戦で2位に終わった2014年以来9年ぶりとなる優勝マジックを点灯させた。先発・山下舜平大投手(21)が自身初の160キロをマークするなど5回まで力投も、6回投球前に腰の違和感を訴え緊急降板。しかし、中継ぎ陣が最後まで得点を許さず。打線も散発5安打で得点を奪うことができず延長12回スコアレスドローに終わった。2位ロッテと引き分けた結果、2021、2022年と史上初めてマジックを点灯させずにリーグ連覇を果たした王者が、3連覇へ9年ぶりとなる優勝マジック「24」を点灯させた。最短優勝は9月10日。

 初回から21歳右腕が躍動した。2死から中村奨への初球直球が、ドームの球速表示で自身初となる160キロをマーク。自己最速を1キロ更新し、山崎颯の球団最速記録に並んだ。この回は藤原、山口、中村奨の上位打線を3者三振。最高の立ち上がりを見せた。

 5回まで4安打無失点と快投を見せていた山下だったが、6回に異変が起きた。グラウンド整備後に1度マウンドに上がったものの、自ら異変を訴えてベンチへ。比嘉と交代となった。球団は試合中に「腰に張りを感じたため、大事を取っての交代となりました。現在はアイシング等を行い、様子を見ています」と発表した。

 山下の緊急降板後、2番手の比嘉から阿部、宇田川、山崎颯と9回まで1イニングずつを無失点に抑えた。

 打線は相手先発右腕・西野の前に7回まで散発3安打と沈黙。しかし、8回に先頭の大城がしぶとく中前に転がし、渡部がきっちりと犠打を決め1死二塁のチャンスをつくった。2番・宗は中飛に倒れたが二走・大城はタッチアップで三塁へ。しかし、続く中川圭は大きな中飛に終わり得点を奪うことはできなかった。9回も森から始まる好打順も得点を奪えず。0―0のまま延長戦に突入した。

 延長10回、6番手・山岡は1死一、二塁のピンチで中村奨に中前打を打たれ二走・友杉が一気にホームを狙うも、渡部の好返球でタッチアウト。その後も満塁のピンチを背負ったが、最後は和田を空振り三振に仕留め得点は許さなかった。

 延長10回、6番手・山岡は1死一、二塁のピンチで中村奨に中前打を打たれ二走・友杉が一気にホームを狙うも、渡部の好返球でタッチアウト。その後も満塁のピンチを背負ったが、最後は和田を空振り三振に仕留め得点は許さなかった。

 延長11回には中川圭の中前二塁打と申告敬遠でサヨナラのチャンスをつくるも、頓宮が見逃し三振、紅林が三ゴロに倒れ得点できず。延長12回表を8番手・吉田が無失点に抑えた時点で優勝マジックは点灯。勝てば「23」だったが、両軍、最後まであと1本が出ない展開のままスコアレスドローに終わり、今季初となるマジック24が灯った。

続きを表示

この記事のフォト

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2023年8月26日のニュース