DeNA・バウアー“球団最強助っ人”10勝&128K 3位再浮上呼ぶ8回2失点

[ 2023年8月26日 05:30 ]

セ・リーグ   DeNA18―2中日 ( 2023年8月25日    バンテリンD )

<中・D>気迫のこもった投球をみせるバウアー(撮影・椎名 航)
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 DeNA・バウアーでも取り乱した。「何が起きていたのか、よく分からない。自分でも珍しい。一度映像で振り返らないと」。3―0の2回1死。カリステ、村松、龍空と来日後初となる3連続四球を与えた。最速158キロを計測しながら、一方で生じた制球難。続く投手の松葉と岡林から連続三振を奪い無失点で切り抜けたが、この場面がこの日の状態を象徴していた。

 2回連続の中4日先発で126球を投じ、8回7安打2失点で2桁10勝目。「あの場面以降、いつも通りの投球を心がけた」。メジャー83勝の経験を生かした軌道修正を見せた。7奪三振で今季128奪三振。03年ドミンゴの球団助っ人最多の123を更新し、シーズン10勝も17年ウィーランドに並び球団外国人最多。球団「最強助っ人」に名実ともに躍り出たが、三振は「72足りない」と200奪三振を目標に掲げ、白星も「15勝したい」と高みを見据えた。

 2回終了後。初回から使用した青色の和牛JBグラブが蛍光色で反射すると吉本文弘球審から注意を受けた。3回からはポケットモンスターのキャラクター名「プリン」とカタカナで刺しゅうされたピンク色のグラブに替えた。トラブルにも動じず役割を全うし、チームを3試合ぶりの3位再浮上に導いた。

 試合後の取材対応冒頭では「質問に答える前に言わせてくれ」と切り出した。「どんな投手もこういうことはある。前を向いてほしい」と中日の4番手で1イニング10失点した近藤に異例のエールも送ってみせた。次回登板も中4日で30日阪神戦が濃厚。緊迫するCS争いの中でフル回転する覚悟はできている。(大木 穂高)

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