【データ】中日・大島は隠れたスピード記録　入団14年目の達成は長嶋茂雄らに並び日本人最速タイ

セ・リーグ   中日―DeNA （ 2023年8月26日    バンテリンD ）

＜中・D＞3回、大島は2000本安打を達成し、享栄高校時代の野球部監督・柴垣旭延氏（左）から花束を受け取る（撮影・椎名　航）
Photo By スポニチ

　中日の大島洋平外野手（37）が、26日のDeNA戦で2000安打を達成した。21年栗山巧（西武）以来、プロ野球通算55人目の快挙。10年3月27日の広島戦でジオから二塁内野安打（一塁走者に打球が当たり守備妨害）を放ってから、入団14年目でついに節目の1本を記録した。

　大島が達成した記録は、歴史に名を残すスピード記録。入団14年目の快挙は、長嶋茂雄らに並んで日本人最速タイ記録でもある。大島の偉業を改めて、データで振り返ってみる。

【主な大島2000安打のデータ】
　★竜戦士　中日在籍中の達成は17年荒木雅博以来6年ぶり。7人目は巨人の9人に次いで、ソフトバンクと並ぶ2番目の多さ。生え抜き選手では78年高木守道、85年谷沢健一、03年立浪和義、前出の荒木に続く5人目。こちらも巨人の6人に次ぐ2番目。

　★経歴　大学→社会人を経てプロ入りした選手では05年古田敦也、12年宮本慎也、15年和田一浩に続く4人目。他に高卒29人、大卒12人、高校→社会人9人。外国人選手で唯一達成の13年ラミレスを除き、日本人選手で少数派。

　★スピード　1787試合は1790試合の83年福本豊を上回る9番目の速さ。高卒選手より6年遅いプロ入りながら、実働14年での達成は13年のラミレスに次いで、7人目の日本人最速。71年長嶋茂雄（大卒）、72年張本勲（高卒）らに並び、大学→社会人選手では初めて。3年目の12年に前年から99安打上乗せの172安打で初の3桁。以降今季まで12年連続で100安打以上マーク。この間最多安打を2度（19、20年）獲得した。

　★内訳　462投手から打って、最多は小川（ヤ）から55安打。2位のメッセンジャー（神）、石川（ヤ）の34安打に21本差と群を抜く。一方で球団別最多は広島の361安打。ヤクルトからは359安打の3位。対セ最少でも阪神の327安打と偏りは少ない。本塁打34は荒木の33本に次ぐ2番目の少なさ。100本塁打未満で達成は4人。50本塁打未満は荒木と2人だけ。