狙うは大阪桐蔭・前田との直接対決！プロ注目左腕の履正社・福田「直接倒して僕がNo.1に」

第105回全国高校野球選手権大阪大会2回戦   履正社23－0大阪公立大高専 （ 2023年7月15日    豊中ローズ ）

＜履正社・大阪公大高専＞　2番手で登板し帽子を飛ばしながら力投する履正社・福田　（撮影・亀井　直樹）
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　ノーシードから19年以来4年ぶりの夏の甲子園出場を目指す履正社は、夏初戦を23―0の圧勝で好発進した。最速150キロのプロ注目左腕・福田幸之介（3年）は、4回から2番手として登板。全12球で直球を選択し、3奪三振、1与死球で1イニング無失点に抑えた。「どんどんと直球で押せたのは良かったです」。今春選抜で初戦敗退、春季大会は4回戦敗退と春の低迷から一転、背番号10が投じた剛球が再出発を告げた。

　背番1を背負った今春選抜では、初戦の高知戦で8回先頭まで無安打投球を演じた。5月の紅白戦では、自己最速を一気に5キロ更新する150キロを計測。球速では、今秋ドラフト1位候補に挙がる大阪桐蔭・前田悠伍の最速148キロを上回る。

　「前田投手が世代No・1と言われているけど、直接倒して僕がNo・1になりたいです」

　選抜後も成長を続ける左腕にプロのスカウト陣も注目する。ロッテのスカウトのガンで最速148キロを計測し、ロッテの榎康弘アマスカウトディレクターは「力強い球を投げるパワー系」と目を光らせた。　（河合　洋介）

　◇福田　幸之介（ふくだ・こうのすけ）2005年（平17）8月11日生まれ、大阪府大阪市出身の17歳。小学2年にニューヤンキースで野球を始めてから投手一筋。中学では大阪柴島ボーイズに所属。履正社では1年秋に背番号20でベンチ入りし、3年春の選抜大会では背番号1。50メートル走6秒8、遠投100メートル。1メートル80、83キロ。左投げ左打ち。