大阪No・1左腕は俺!履正社の背番10・福田が1回3K 最速は「前田超え」150キロ到達

[ 2023年7月15日 20:41 ]

第105回全国高校野球選手権大阪大会1回戦   履正社23―0大阪公立大高専 ( 2023年7月15日    豊中ローズ )

<履正社・大阪公大高専> 2番手で登板し帽子を飛ばしながら力投する履正社・福田 (撮影・亀井 直樹)
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 ノーシードから19年以来4年ぶりの夏の甲子園出場を目指す履正社が、夏初戦の大阪公立大戦で23―0の5回コールド勝ちを決めた。

 2番手として4回から登板した背番号10でプロ注目左腕・福田幸之介(3年)が剛球を披露した。全12球で直球勝負。3奪三振1与死球で1イニング無失点と相手を寄せつけなかった。

 「死球を当ててしまったのは、修正しないといけないけど、どんどんと直球で押せたのは良かったと思います」

 背番1だった今春選抜では、高知との1回戦で8回先頭まで無安打投球を披露したものの初戦敗退を喫した。悔しさをバネにし、その後も進化を続けていた。5月の紅白戦では、自己最速を一気に5キロ更新する150キロを計測。世代No・1左腕と呼び声の高い大阪桐蔭・前田悠伍の最速148キロを上回る球速を誇り、「前田投手が世代No・1と言われているけど、この夏に直接対決で倒して、僕がNo・1になりたいです」と対抗心を燃やした。

 ただし、今夏の背番号1は同学年で同じ左腕の増田壮に譲った。多田晃監督は「増田と福田は、いい競争をしながら頑張ってくれた。福田は制球が課題だったけど、安定して投げられるようになっている」と左の「2枚看板」への信頼を明かした。

 視察したロッテの榎康弘アマスカウトディレクターは「練習試合でも見たが、力強い球を投げるパワー系。今日は直球のみだったけど、切れのあるスライダーも投げる。左打者はなかなか打てないのではないか。短いイニングでも面白いと思う。楽しみな投手」と評価した。

 ◇福田 幸之介(ふくだ・こうのすけ)2005年(平17)8月11日生まれ、大阪府大阪市出身の17歳。小学2年にニューヤンキースで野球を始めてから投手一筋。中学では大阪柴島ボーイズに所属。履正社では1年秋に背番号20でベンチ入りし、3年春の選抜大会では背番号1。50メートル走6秒8、遠投100メートル。1メートル80、83キロ。左投げ左打ち。

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