広島・大瀬良 5年連続開幕投手へ前進 直球ズバズバ!最多勝の18年より「良くなる」予感

[ 2023年2月12日 07:30 ]

広島・坂倉(右)と言葉をかわす大瀬良(撮影・平嶋 理子)
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 広島・大瀬良大地投手(31)が宮崎・日南キャンプ第3クール初日の11日に今春初めてフリー打撃に登板し、完全復活を予感させる仕上がりを披露した。打者5人に対して計31球を投じ、安打性は2本のみ。最速148キロを計測し、球威も申し分なかった。圧巻の投球内容で、長谷川良平(1953~58)、黒田博樹(2003~07)以来球団3人目となる5年連続の開幕投手に前進した。

 大瀬良が投球を終えると、黒田アドバイザーから一言だけ伝えられた。「完璧やね」。それが全てを言い表していた。直球には球威があり、打者が差し込まれる。本人も復活への手応えを深めた。

 「直球と予告して、あれだけファウルや空振りを取れたのは、これまでになかった。順調だと思います」

 今春初めて打者相手に投球し、野間やマクブルームら計5人に31球を投じた。球種を直球のみに絞ったのは、「オフに真っすぐの強さを取り戻せるように取り組んできたから」。末包、デビッドソン、二俣に対して空振りとファウルを続けて奪い、14球連続で打球を前に飛ばさせない場面もあった。打者を押し込んで、安打性は2本のみ。最速は148キロを計測し、直球の平均球速が140キロ台前半だった昨季終盤と比べて球威が増していた。

 「今の時期に打者がああいう(差し込まれた)反応をするのは、18年ぐらいしかなかったし、そのときぐらいいいと思う。これから良くなる余力は(18年より)今の方がある」

 自ら言及した18年は、自己最多の15勝を挙げ最多勝を獲得した年だ。今春は2度の登録外を経験した昨季からの変わり身を示さなければいけない。直球の向上を掲げ、体重を増やしたり、投球フォームを見直してきた。

 「ここ数年の配球は、直球中心というイメージではなかったが、今日の球を1年間通して投げることができれば、また違った投球スタイルになると思う」

 5年連続で開幕投手を務めれば、球団では長谷川良平、黒田博樹に並ぶ3人目。その大役について、新井監督は「まだ決めていない。でも、イタズラに引っ張るつもりはない」と言及した。九里は同じ打撃投手で目立てず、右肘手術明けの森下は本格的な投球を再開していない。仕上がりでは、一歩も二歩もリードしている。「僕ができることは、いい準備をして、任せようと思ってもらうこと」。実戦形式の登板を待つことなく、開幕投手へ前進した。(河合 洋介)

 ▽広島・大瀬良の18年 開幕第3戦だった4月1日の中日戦でシーズン初登板勝利を挙げると、4月29日阪神戦から6月8日楽天戦まで6戦6勝。5月は4勝0敗で月間MVPを受賞した。年間を通じ安定した投球を続け、15勝(7敗)、勝率・682で初タイトルとなる最多勝と勝率第1位の2冠を獲得。チームのリーグ3連覇に貢献した。翌19年に初めて開幕投手を務め、昨季まで4年連続で継続中。

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