日本ハム、新球場で3・2初実戦 春季キャンプ終了後即紅白戦で両翼非対称の屋内天然芝を確認

[ 2023年1月6日 06:00 ]

竣工式が行われたエスコンフィールド北海道(撮影・高橋 茂夫)
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 北海道北広島市で3月に開業する日本ハムの新球場「エスコンフィールド北海道」の竣工(しゅんこう)式が行われ、関係者約300人が出席。完成した新本拠地に稲葉篤紀GMは「ライトスタンドも近く感じ、ファウルゾーンも狭い。本塁打が出やすい球場で戦い方も変わってくる」と印象を語った。

 20年5月から始まった工事には延べ65万人以上が参加。多い日は約1500人が作業に当たり、厳冬期を乗り越えて開閉式屋根と天然芝を兼ね備えた日本初の球場が完成した。両翼は左右非対称で右中間は特に膨らみが少ない。選手は芝の感触、打球の見え方、外野フェンスのはね返りなど確認したい点は多く春季キャンプを終えてすぐの3月1日に初練習の場を設け、翌2日に1、2軍合同の紅白戦を実施する予定だ。

 紅白戦には新人も参加する見込みで、吉村浩チーム統轄本部長は「全員が試合に出られるかは分からないが、最初に全員が(新球場を)経験してほしい」と語る。同4、5日の楽天とのオープン戦は昨季までの本拠地だった札幌ドームのため、同14日の西武とのオープン戦が観客を入れた初めての試合となる。

 昨季の最下位から一気に日本一を狙う今季は他球団よりも1日早く、3月30日に先行開幕の楽天戦を行う。新球場のオープン戦は7試合でシーズン前に特殊な球場を経験できるのは対戦する西武、ソフトバンク、ヤクルトのみだ。「チームとしては優勝することが恩返しになる」と稲葉GM。地の利を生かし、開幕ダッシュを狙う。(清藤 駿太)

 ≪新“壁画”スター誕生を川村社長が期待≫新球場の左翼側に位置する5階建ての「TOWER11」内には宿泊施設や温泉、サウナ施設があり、温泉に漬かりながら観戦も可能。名称はOBのダルビッシュ、大谷が背負った背番号11が由来で2投手の壁画が描かれており「道民の方々に夢と誇りと愛着を感じていただけるような空間をつくり上げていく」と意気込みを語った川村浩二球団社長は「まだまだそこ(壁画)に登場いただけるような選手も出てくる可能性がある」と新たなスター誕生にも期待した。

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