目が離せない「明大のプリンス」の打棒 「形が良ければOK」宗山塁が語る安打量産の秘訣

[ 2022年11月24日 08:00 ]

明大・宗山
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 第53回明治神宮大会は、23日の雨天順延を経て、24日に決勝戦が行われる。大学の部は国学院大(東都大学)と明大(東京六大学)が激突。互いに神宮が主戦場の「神宮ホーム対決」となる。

 大学の部決勝の見どころとして、ぜひ注目してほしい選手が、明大の遊撃手・宗山塁内野手(2年)だ。東京六大学リーグでは、2年秋終了時点で現役6位の通算61安打をマーク。明大OBで、リーグ通算最多131安打の記録を持つ阪神・高山俊外野手(29)の2年秋終了時点(62安打)に1本差に迫った。高山の最多安打記録の更新にも期待が懸かる東京六大学のヒットメーカー。アマチュア野球ファンの中では、その名前を知らない人のほうが少ないだろう。

 明治神宮大会開幕前に、失礼とはわかりながら「なんでそんなにヒットを打てるの?」と「ド直球」の質問をぶつけてみた。宗山は「練習でただ自分の打ちやすいようにやるのではなくて。練習でいい当たりは狙わず、いかに試合で打てるかと常に考えながらやってます」と答えてくれた。練習では芯で捉えたいわゆる「気持ちのいい打球」ばかりを打つのではなく、常に試合を想定した打撃練習を行うという。そのため、自身が意図したものであれば、打撃練習の中で詰まった打球があっても「形が良ければOKです」と語る。こうした当たり前のようで難しい、実戦を常に意識した準備が安打量産の秘訣(ひけつ)だ。

 長打力も秘める。今秋は、巨人から2位指名され、リーグ3冠王に輝いた慶大・萩尾匡也外野手(4年)と並ぶ4本塁打をマーク。この明治神宮大会でも、名城大との準決勝の5回に右翼席中段に運ぶソロを放つなど、その実力をいかんなく発揮している。また、軽快な守備も魅力の一つ。あるスカウトは「打撃がいいのはもちろん、あれだけ守れるのは魅力」と話していた。

 二遊間を組んできた村松開人主将(4年)は中日からドラフト2位指名され、この決勝戦を最後にプロの世界へ旅立つ。今夏の合宿では同部屋で「恋バナ」で盛り上がるなど、普段から仲の良い先輩に「村松さんはもうすぐでいなくなるのでいいものを吸収したいです」という。

 高校の部決勝では母校・広陵(中国)が、大阪桐蔭(近畿)と対戦。母校とのダブルVはなるか。爽やかな笑顔がトレードマークの「明大のプリンス」から目が離せない。(記者コラム・田中 健人)

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