中日2位の村松が明大を日本一に導く W杯で躍動の明大OB長友佑都に刺激 美技で完封を「アシスト」

[ 2022年11月24日 18:26 ]

第53回明治神宮大会 大学の部   明大1―0国学院大 ( 2022年11月24日    神宮 )

<明大・国学院大>9回、最後の打球を処理し、ガッツポーズする優勝した明大の主将・村松(右)
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 高校、大学で決勝が行われた。高校の部は大阪桐蔭(近畿)が広陵(中国)を6―5で下し史上初の大会連覇。来秋ドラフト上位候補のエース左腕・前田悠伍投手(2年)が2年連続2度目の優勝に導いた。大学の部では明大(東京六大学)が国学院大(東都大学)を1―0で下し6年ぶり7度目の優勝。中日からドラフト2位指名を受けた村松開人内野手(4年)は有終の美を飾った。

 まるで長友佑都のようなアグレッシブな守備だった。1―0の9回2死一塁から一塁手の右を強いゴロが抜ける。二塁手・村松が外野の芝生まで回り込んで好捕しベースカバーの投手へ送球。27個目のアウトを美技で奪い歓喜の輪に加わった。

 「日本一を目標にしてやってきて後輩たちにそれを経験させてあげることができた」

 大会史上最多を更新する7度目の日本一へ、追い風が吹いていた。前夜にはサッカー日本代表がW杯でドイツに歴史的勝利。明大サッカー部OBの長友(FC東京)はスタメン出場し、試合後には「ブラボー!」と感情を爆発させた。前半戦を見て就寝した村松は翌朝、先輩が達成した歴史的偉業を知り「これは乗ってやるしかない」と奮起。四球で出塁した3回に決勝点のホームを踏むなど1安打1得点。守備でも先発右腕・村田賢一投手(3年)の5安打完封勝利を「アシスト」した。

 今春のリーグ戦は2月に受けた右膝手術の影響で代打のみの出場で終わった。最後のシーズンとなった秋に復活し日本一&夢のドラフト指名を達成。有終の美を飾り「技術をもう1段階、2段階レベルアップさせることに取り組みたい。早く1軍で活躍できるように頑張りたい」と中日での活躍を誓った。明大をけん引してきた主将が、大学ラストゲームを「ブラボー!」な活躍で終えた。(柳内 遼平)

 ◇村松 開人(むらまつ・かいと)2001年(平13)1月6日生まれ、静岡県牧之原市出身の21歳。牧之原中時代は島田ボーイズでプレー、静岡高では2年春、3年春の選抜に出場。明大では1年春から東京六大学リーグ戦デビュー。リーグ通算50試合出場で161打数52安打で打率・323。1本塁打、22打点、15盗塁。1メートル71、80キロ。右投げ左打ち。

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2022年11月24日のニュース