日本ハム 最下位でもリーグトップ25本塁打、昨季ワースト78発から大変身!?今川止まらん!2打席連発

[ 2022年4月29日 06:00 ]

パ・リーグ   日本ハム6-2オリックス ( 2022年4月28日    東京D )

<日・オ>初回、2ランを放ち出迎えを受ける今川(撮影・西尾 大助)
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 日本ハム・今川優馬外野手(25)が28日のオリックス戦で、いずれも自身初となる1試合2本塁打、1試合4安打で6―2の快勝に導いた。27日の同戦では同点2ランを含む3安打も7回無死満塁で凡退し、最後の打者となって試合に敗れていた。悔しさを晴らす2試合連続猛打賞。桜が満開となり始めた北の大地と同じく、2年目の道産子スラッガーも開花宣言だ。

 今川の大爆発に、思わず新庄監督も両手を広げて驚いた。

 「いや~、気持ち良かったね。なんでこれだけホームラン出る?東京ドームが本拠地だったら何本出るんだろうと思うくらい」

 昨季リーグワースト78本塁打のチームが、今季は最下位ながらリーグトップ25本塁打だから指揮官の声も弾む。今川は2戦3発。この日の4号、5号でアルカンタラと並ぶチームトップに立った。

 田嶋相手に左腕キラーぶりを発揮した。初回無死一塁から「配球を読んだ」と内角高め直球を引っ張り先制4号2ラン。3回は変化球待ちも「うまく反応できた」と再び内角直球を左翼席へ5号ソロを放ち、初の1試合3打点だ。東海大四(現東海大札幌)の先輩にあたるオリックスの捕手・伏見を「投げる球ないよ。(恩師の)大脇監督に何て言えばいいんだよ」と嘆かせ、「先輩の前で打ててうれしい」と満面の笑みだった。

 5回には遊撃内野安打で田嶋から3安打。昨季左腕相手には打率・154も、今季は・421で「両目で、少し(体を)開き気味で見るとボールの軌道が凄く見える」と対策が実っている。松本剛が右膝痛で欠場する中、新庄監督も「両方同じように結果を出してくれたら、タレント候補の一人になっていく。ここが大事。こういうところでチャンスをつかんでいける選手が増えたら層が厚くなって、チームがグッと上にいく」と期待した。

 東京ドームでは東海大北海道、JFE東日本時代にそれぞれ本塁打を1本ずつ放っており、プロと合わせて通算5発。負けて「本当に悔しかった」という前日とは全く気持ちが違う。「勝利につながる2本を打てたので素直にうれしい。(東京ドームは)相性がいいな」とにんまりだ。

 今季のオリックス戦初勝利。負けて開幕から6戦6敗なら相手が阪急時代の54年以来68年ぶりの屈辱だった。連敗も4で止めた新庄監督は「乗っていけそうな気がする」と最下位からの逆襲を宣言。伊藤と道産子2人が並んだヒーローインタビューで「僕から言えることは一つだけ。執念!」と絶叫した今川の勝利への執念がチームを押し上げていく。(東尾 洋樹)

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