3回降板の巨人・菅野は右肘違和感 原監督「正常ではなかった」 桑田コーチ「結論から言うと抹消」

[ 2022年4月29日 21:48 ]

セ・リーグ   巨人2―3阪神 ( 2022年4月29日    東京D )

<巨・神>3回2失点で降板する菅野(撮影・平嶋理子)
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 巨人のエース、菅野智之投手(32)が右肘違和感のため今季初めて出場選手登録を抹消されることになった。

 リーグトップタイの4勝目を目指して29日の阪神戦(東京D)に先発登板したが、3回2失点で降板。試合後、巨人の原辰徳監督(63)はエースの3回降板について「そうですね。まあ、う~ん。正常ではなかったですね。なんて答えていいのかな。まあ、こっち(首脳陣)の意思ではない」とし、コンディション的なことかとの質問には「うん」とうなずいた。

 また、桑田真澄投手チーフコーチ(54)は「スピードが出なかったので心配していた。結論から言うと抹消。肘の違和感がある。去年のこともあるので、抹消することに決めました」と出場選手登録を抹消すると公表。「知ったのは試合中。ブルペンで見ている限りは状態いいと見ていた。2、3球見ておかしいなと感じて、ベンチに帰ったときに話を聞いた」とし「痛みとか故障ではなく、違和感があるということ。始まったばかりなので、大事に至らないようにするためにも一回抹消する」と話した。

 菅野は安打、四球と吉川の失策で無死満塁のピンチとなった2回は、小幡をフォークで空振り三振に仕留めた後で梅野を遊ゴロ併殺打に打ち取って無失点。だが、0―0のまま迎えた3回だった。先頭の相手先発右腕・青柳に今季初安打となる左前打を許すと、2死後、佐藤輝に2球目の内角高め143キロ直球を右翼上段のバルコニー席に叩き込まれて2点先制を許した。

 佐藤輝には15日の対戦(甲子園)でも右越え4号2ランされており、菅野は2試合連続の被弾。さらに大山を四球で歩かせたが、糸井を打ち取ってこの回を終えた。だが、その裏の攻撃に入ると、桑田コーチが菅野のもとへ。1死一塁で菅野に打席が回ると、原監督はこの日の試合前に再登録されたばかりの代打・広岡を告げた。秋村球審も驚いた表情を浮かべ、ベンチの菅野は両腕を体の前で組んだまま厳しい表情だった。

 菅野の投球内容は3回で打者14人に対して64球を投げ、3安打2失点。2三振を奪い、与えた四球は2つ、直球のMAXは145キロだった。

 ▼菅野 先発の役割を果たせるように次回登板に向けてしっかり調整をしていきます。

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2022年4月29日のニュース