元日本ハムの谷口雄也氏 強い「拡散力」で新球場への“入り口”に立つ
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日本ハムの新球場「エスコンフィールド北海道」と球場を含む周辺エリア「北海道ボールパークFビレッジ」の運営会社、ファイターズスポーツ&エンターテイメント(FSE)に「大型新人」がいる。昨季限りで現役引退した元日本ハムの谷口雄也氏(29)だ。事業統轄本部所属の職員となり、来年3月開業を見据えたPR業務に携わっている。(取材・構成 清藤 駿太)
かつて「可愛過ぎるスラッガー」と呼ばれた男は今、新球場のPRに走り回っている。
谷口氏「昨年の10月26日に現役最後の試合が終わり、何しようかな?と考えていた。その前にジャブではないが、(球団に)何か力になれることはないかと僕からアプローチをかけていたんですけど(笑い)。FSEの前沢取締役からお話があり、即決しました」
元選手が球団関連事業に携わる場合、多いのはアカデミーでの子供たちの指導。谷口氏もその業務に当たるが、もう一つ、新球場のPR役を任された。
谷口氏「前沢取締役からは“新球場に向けての準備を含めて、谷口なりのアウトプットの仕方がある”と。選手として新球場のフィールドに立ちたかった思いは当然強かったが、また違う形で力になれるというところで断る理由はなかった」
期待された「アウトプット」。谷口氏には強い「拡散力」がある。現役時代は童顔と強打のギャップから女性ファンの人気が高く、今もツイッターのフォロワーは29万人を誇る。新球場の機運を高めるため、広くPRしていきたいFSEにとって“適任者”だった。
谷口氏「僕はそんなに影響力があるとは思っていないが、今までSNSで出したもので響くもの、響かないものは凄く分かる。どういう世代の人たちには、何が響くのか。自分の顔が映っているものは、凄く反響があったり(苦笑い)」
発信する上で意識するのは「“谷口らしさ”を出すこと」だという。仕事感を出してしまうと、機械的に見られて興味を持たれづらい。人柄が伝わる言葉選びが重要となる。
谷口氏「皆さんの今までの努力でようやく形になったものを資料として僕に回してくれる。それを頭に入れて、どう自分の言葉で出すかを考える。かしこまる必要はない。文字数の制限もある中で、伝えたいことを簡潔に響きやすい言葉で。一つでも情報が相手に伝わればいい」
新球場は日本初の開閉式屋根の天然芝球場で、それ自体に大きな魅力がある。ただ、PRしたいことが他にも山ほどあるという。
谷口氏「野球だけではなく、子供が遊ぶこともできる(※1)。大人の人はお酒も楽しめる(※2)。野球だけでなく、一つ街として大きなものができるのは凄く楽しみ。子供たちは入場無料だし(※3)、いろいろな世代にフィットするボールパーク。野球があって生活があり、生活があって野球がある。楽しみで仕方がない」
現役時代、気がかりだったのは野球人口の減少だった。現在は多くの公園でボールの使用が禁止。野球やスポーツを始める機会が失われつつある。
谷口氏「僕たちが小さい時は公園でキャッチボールとか、バットで遊ぶのは当たり前。いくらでもできた。それがキャッチボールは駄目、サッカーは駄目…となった時にボールで遊ぶという機会がどんどん減っていく。この世の中にフィットしていない、という思いはあった」
誕生するボールパーク内にはそうした「駄目」がない。子供用のミニフィールドや、ふらっと立ち寄ってキャッチボールができるスペースもあるという。
谷口氏「あそこなら遊べるよ、と来てもらえる“入り口”にしたい。ここからプロ野球選手になって、ファイターズのユニホームを着るようになり“僕、ここで野球やっていたんですよ”という言葉が聞けたら。それだけで、事業側は沸きますよ」
新球場に行ってみよう――。多くの人に感じてもらえるよう、自身が“入り口”に立って迎えることが球団への恩返しにもなる。
谷口氏「プロ野球11年間で通算成績を見たら“活躍したよね”と言えるほどではない。“こんなもんか、11年間で”と凄く感じていた。ただ、今もこの先もずっと思っているのはファイターズファン、北海道の人たちにこれだけ大きくしてもらったということ。何か形で恩返しをしていきたい」
◇谷口 雄也(たにぐち・ゆうや)1992年(平4)6月1日生まれ、三重県出身の29歳。愛工大名電から10年ドラフト5位で日本ハム入団。16年に自己最多の83試合に出場し、打率・254でチームの日本一に貢献した。昨年10月25日に現役引退を発表。翌26日の西武戦(札幌ドーム)で代打出場し、左前打で有終の美を飾った。プロ11年間で通算272試合出場、打率・241、7本塁打、42打点、15盗塁。
▽谷口氏の情報発信 13年5月からツイッター(@yuya_64)を始め、フォロワーは25日現在で約29万4000人。現役時代はチームメートとの写真などを掲載。引退後は新球場のPRのほか、趣味のカメラについても投稿している。ウェブサイト「パ・リーグインサイト」ではボールパーク関連記事を執筆。5月にはツアーバスに乗り、ボールパーク建設現場の解説を担う。
(※1)玩具メーカー・ボーネルンドと提携し、「あそび場」「キッズフィールド」を設けたエリアの構築を発表している。
(※2)ビールメーカー・ヤッホーブルーイングが手掛ける、クラフトビール醸造レストランの開業を発表している。
(※3)持続可能な開発目標(SDGs)に貢献する街づくりへ、小学生以下の試合観戦無料化を発表している。
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