京都国際 背番号「9」のエースで4番・森下 143球目に痛恨の一打浴びる アクシデントで継投策消滅

[ 2021年3月28日 05:30 ]

第93回選抜高校野球大会第8日第2試合 2回戦   京都国際4ー5東海大菅生 ( 2021年3月27日    甲子園 )

<東海大菅生・京都国際> サヨナラ負けを喫した京都国際ナイン (撮影・後藤 大輝)
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 あと1死、あと1球だった。1点差で9回2死満塁。京都国際の2年生左腕・森下瑠大は143球目の直球を打ち返され、背番号1で右翼に入っていた同級生・平野順大の右を抜けた。サヨナラ負けだ。「抑えようと勝負を急いだ。9回に雰囲気が変わった。魔物というのがあるんですね」。怖さを知った。

 継投策はアクシデントで消えた。2回に平野が右肘付近に死球。ブルペンでも力が入らない。小牧憲継監督(37)は「森下に託すしかない」と腹をくくった。中盤、終盤と緩急をつけた森下だが、逃げ切ることはできなかった。

 大黒柱の象徴「4番・投手」。昨秋に背負ったエースナンバーではなく、背番号9で大役を務めた森下は「もっといい選手になる」と夏を見つめた。(鈴木 光)

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