阪神・青柳 5回降板にざんげ「中継ぎに負担かけて申し訳ない」 得意のハマスタも通用せず

[ 2020年9月10日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神1-6DeNA ( 2020年9月9日    横浜 )

<D・神14>4回無死、佐野(奥)に投内野安打を打たれる青柳(撮影・小海途 良幹)
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 粘れなかった…。1―2の5回1死一、三塁から佐野に低めツーシームを右中間に運ばれる2点二塁打。阪神・青柳は敗色濃厚となる追加点を奪われ、悔しそうに唇をかみしめた。

 「連戦中に早い回でマウンドを降りてしまい、中継ぎの方々に負担をかけて申し訳ないです」

 この回は梶谷に三塁線を破られる二塁打と、神里に三塁線へバント安打を決められて無死一、三塁。ソトは空振り三振に抑えたが、初回にも勝ち越し二塁打を許した相手4番打者にまたしても痛打されて、5回8安打4失点で降板した。8日は7―0から追いつかれ、救援投手を4人投入するまさかの展開。負担を減らしたかったが、かなわなかった。

 佐野には試合前の時点で8打数1安打と抑えていた。過去のDeNA戦も19年8月20日から4連勝中で、横浜スタジアムも通算4試合で3勝無敗と好相性だったが、お得意様のデータも崩壊した。

 今季初の中5日での登板だった。8月12日のDeNA戦では中4日も経験するなど、西勇とともに先発の屋台骨を支えてきている右腕も、この日は相手の対策に屈した。試合前の時点で右打者との対戦打率・181に対し、同・285の左打者を6人並べてきた。その左打者には得意球のツーシームを逆方向に運ばれるなど、全体で許した8安打のうち、7本は変化球を狙われた。

 矢野監督は「左打者をこれだけ並べられる中で、何とかしようとはしている。やられちゃったけど、そこから収穫というか、学んでやっていくしかない」と雪辱を期待した。3試合続いていたクオリティースタートも途切れ、2度続けて7勝目はお預けとなった。たまったうっぷんは次のマウンドで晴らすしかない。 (長谷川 凡記)

 ▼阪神・福原投手コーチ(青柳について)打たれた安打の内容も球自体もそんなに悪いとは感じていなかった。佐野はもちろん、中軸を何とか抑えていかないと大量点につながってしまいますし、粘れるようにバッテリーで考えてやっていきます。

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2020年9月10日のニュース