侍・稲葉監督 12球団視察終了“多芸侍は無芸ではない”オリ・由伸「先発“で”ではなく先発“も”」

[ 2020年2月13日 05:30 ]

オリックス春季キャンプに訪れた侍ジャパン・稲葉監督(左)は山本と握手を交わす (撮影・後藤 大輝)
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 【東京五輪金へ 稲葉EYE】侍ジャパンの稲葉監督は清武町のオリックスキャンプを訪問し、12球団のキャンプ視察を打ち上げた。東京五輪の影響で開幕が1週間前後早まり、仕上がりも早い。「みんなここまで順調に来ているという印象を持った」と各球団の主力に大きな故障者はなく手応えを得た。

 この日はプレミア12でセットアッパー起用した山本について「先発“も”というところ。先発“で”ではなく、先発も考えていく」とし、先発への期待とともに、救援にも含みを持たせる。東京五輪の選手枠は24人で、プレミア12より4人減る。1人で複数の役割をこなす多芸侍の教えは広く波及してきた。

 楽天・松井は先発、救援、何でもやると訴えた。ヤクルト・山田哲には「ファーストミットは残しておいて」と声を掛けた。俊足のソフトバンク・周東は外野から、二塁守備に本格挑戦中。巨人・坂本の三塁起用の可能性もある。どこでも守る西武・外崎はその象徴的存在だ。限られたピースを、どう組み合わせるか。金メダルへ結束する侍ジャパンで多芸は無芸ではない。(後藤 茂樹)

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2020年2月13日のニュース