ラミ流「生産性」開幕クリーンアップ明言 3番筒香4番ロペス5番宮崎

[ 2017年12月31日 05:30 ]

DeNAの筒香(左)とラミレス監督
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 DeNAのアレックス・ラミレス監督(43)が来季開幕戦、3月30日のヤクルト戦(横浜)から筒香嘉智外野手(26)を3番で起用する方針を明言した。今季途中から変更し、3位を維持する安定した戦いをもたらしたオーダーだ。4年連続となる主将にも任命し、98年以来20年ぶりのリーグ優勝のけん引役を託した。

 ラミレス監督は明確に開幕オーダーを描いていた。「筒香は3番を打たせようと考えている。4番はロペスで5番に宮崎。筒香が3番だと生産性が高く、数字を出してくれている。3番に置くのが理想だと思う」。監督就任から2年続けて、筒香には開幕4番を任せてきた。3年目にしてスタートを変える。

 「3番・筒香」は今季、6月30日の巨人戦から変更した打順だ。同戦は筒香を挟む2番・梶谷、4番・ロペスが菅野から本塁打を放ち、3―1で勝って5月11日以来の勝率5割に復帰。そこから一時は2位にも浮上した。8月22日の広島戦では3点を追う9回に筒香、ロペス、宮崎のクリーンアップ3連発で逆転サヨナラ勝ち。巨人の猛追を受けて迎えたシーズン残り5試合の大詰めだけ4番・筒香に戻し、3位を死守してCSに進んだ。

 指揮官が言う「生産性」。まず、筒香に必ず初回に打席が回ることが大きい。長打による得点の可能性が高まり、相手投手には大きな重圧になる。そして、後続との連係。今季打点王のロペスと首位打者の宮崎が控えることで、相手は筒香との勝負を安易に避けることはできない。「彼は打順をどこと言っても“チームのために監督の言った通りにやります”というタイプの人間」と信頼を寄せる。

 12月中に面談し、4年連続の主将を任せた。「僕が今まで見た中でベストな主将だ」と絶賛する。キャプテン筒香の3年間、DeNAは着実に力をつけてきた。3番、主将。頂点に駆け上がる原動力が、そこに宿る。 (中村 文香)

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2017年12月31日のニュース