ギータ 来季FA封印 3年12億円「全部、日本一に」

[ 2017年12月24日 05:30 ]

1億4000万円増で更改し、色紙に来季の目標を「キャリアハイ」と書き込む柳田
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 ソフトバンクの柳田悠岐外野手(29)が23日、ヤフオクドームで契約更改交渉に臨み、来季から3年総額12億円プラス出来高払いの大型契約を結んだ。年俸は1億4000万円アップの4億円。順調なら来季中に国内フリーエージェント(FA)の資格取得条件を満たすが、自身初の複数年契約を結んでFA権を封印した。

 破顔一笑だった。3年総額12億円の大型契約に、柳田は「素晴らしい契約をしてもらった。凄いお金。凄いです」と声を弾ませた。4億円は野手最高年俸タイ。球団では8人目の4億円プレーヤーとなり「“いいなー”と思っていた給料になった。しっかり働いて給料に見合った成績を残したい」と誓った。

 7年目の今季は打率・310、31本塁打、99打点をマークし、3年連続の最高出塁率にも輝いた。9月に右脇腹痛で離脱しなければ3冠王を狙える位置にいた。楽天とのCSファイナルS第5戦で電撃復帰。日本シリーズでも活躍し、2年ぶりの日本一に導いた。

 広島経大時代は無名の存在だった。「無名というか、カスみたいな選手を2位で指名してくれたのはホークス。バットにボールが当たらないのに1軍で使ってくれて感謝してもしきれない」。順調なら来季中に国内FA権を取得するが、球団からは3年後の海外FA権取得も見据えて3年契約を提示され、自身初の複数年契約を結んだ。「恩返しをしたい。来年FAできないけど3年間ホークスのために全部、日本一になれるようにやりたい」と使命感を口にした。

 目指すは「日本一の選手になること」。その理想像は、同じ左のスラッガーで巨人、ヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏だ。「誰が見ても凄いと思うバッター。子供が目標としてくれるような選手」と理由を挙げた。

 来季は新選手会長としての責務も背負って、日本一連覇を目指す。「特にホームランを打ちたい。まずはキャリアハイの35本」。3年ぶりのトリプルスリーに、04年松中信彦(ダイエー=現ソフトバンク)以来の3冠王。「超人ギータ」には無限の可能性が広がっている。(後藤 実穂)

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2017年12月24日のニュース