“モノマネ師”巨人・柿沢、大谷にそっくり打撃フォームで飛躍なるか

[ 2017年12月24日 10:15 ]

メジャー移籍する大谷そっくりのフォームで練習する巨人・柿沢
Photo By スポニチ

 グラウンドで練習を取材していると、選手が他の選手のモノマネをする姿を時々見かける。素振りで打撃フォームを真似したり、本人の前で投球フォームを披露して笑いを誘う。そんな場面を何度も見たことがある。

 「モノマネ」に真剣に取り組む選手もいる。楽天からトレード移籍し、来季が巨人2年目の柿沢だ。「今年は長打が少なかったので、押し込みを効かせるために取り入れました。打球を上げたい」。バットを構えた際に、左肘をやや高く張る独特のフォーム。同じ左打者で、日本ハムからエンゼルスに入団が決まった大谷にそっくりだ。

 動画を繰り返し見て、日本が誇る長距離砲を参考にした。取り入れたのは11月の宮崎秋季キャンプから。連日約1500スイングの猛練習で体に染みこませた。12月17日に閉幕した台湾ウインターリーグにも参加。本職は内野だが、来季は外野にも挑戦する。

 今季2年連続2桁の13勝を挙げた田口も、幼少時からマネることが得意だという。「小学生の頃は岩隈さんのマネばかりやっていた」と言っていたことがある。巨人の全投手の投げ方もマネができ、フォームに役立てている。足を上げるタイミングや、投げるリズムを場面によって変える。微妙な変化を加え、打者のタイミングを外すことができる。

 柿沢は今季、開幕前まで1軍に同行したが直前で2軍落ち。その悔しさを胸に、プロ6年目は自身初の1軍出場を目指す。「僕、モノマネうまいんですよ。(ソフトバンク)柳田さんを参考にしていたこともあります」と笑顔を見せた23歳。自分流にアレンジすることで、ブレークの道を模索している。(記者コラム・神田 佑)

続きを表示

2017年12月24日のニュース