ソフトB内川の技 雄星の宝刀撃ち2発 “捨てる”選択肢もあった

[ 2017年4月8日 05:42 ]

パ・リーグ   ソフトバンク4―2西武 ( 2017年4月7日    メットライフドーム )

<西・ソ>6回1死、この日2本目の左越えソロ本塁打を放つ内川
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 同じ球種を叩き、同じ軌道をたどった2アーチだった。7試合で3度目のヒーローインタビューとなったソフトバンクの内川は目を白黒させた。

 「打った瞬間、自分を疑いました。僕が一番、ビックリしています」

 1本目は2回無死から真ん中高めの136キロスライダーを左翼ポール際へ先制3号ソロ。2本目は1点差まで迫られた6回1死、再び、菊池のスライダーを叩く左越え4号ソロ。「1点差に迫られ、試合を動かしたかった」。1本目より、さらに内角へ食い込んできた菊池のウイニングショットを仕留めた。

 菊池のスライダーに対しては、試合前のミーティングでは「捨てる」選択肢も示された。たが、内川は「打ってもいいですか?」と志願。「難しい球だったけど、うまく反応できた」とうなずいた。4本塁打、9打点はリーグ2冠。WBCでは代打の切り札として起用され、6試合で8打数3安打と実戦不足で「オープン戦で打席に立っていないので自分に疑いが強い」と話すが、抜群の修正力を発揮している。

 試合前、内川の携帯電話に関脇・琴奨菊から長男が誕生した動画、写真が届いた。「幸せな気持ちになれました。関脇になって苦しいところから頑張ろうとしている。自分も頑張ろうと思った」。長く務めた大関から転落したが、喜びを力に変えようとする姿に胸を打たれたという。8回には左前打し、今季初の3安打。打率も・423とリーグ3位タイの4番がチームを軌道に乗せていく。 (福浦 健太郎)

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