長かった…オリ 3年ぶり借金0 投打かみ合い3連勝

[ 2017年4月8日 05:52 ]

パ・リーグ   オリックス4―2日本ハム ( 2017年4月7日    ほっと神戸 )

<オ・日>3回、2ランを放ったロメロ(右)を迎える金子     
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 上昇気流に乗ってきた。投げては大黒柱のオリックス・金子が6回2失点で今季初勝利。打っては新外国人・ロメロが3戦連発3号2ラン。投打がかみ合った3連勝で開幕3連敗の悪夢から一気に巻き返した。

 借金がない状態は優勝を争った14年以来3年ぶり。福良監督は「今はワンチャンスをモノにできている。金子も良く粘ってくれた」と目を細めた。

 降雨に濃霧が重なる難コンディションでもエースは動じなかった。「野手はフライの方が難しいと思ったので、低めに投げてゴロを打たせたかった」。6回で109球を使った慎重な投球。5回終了時に打ち上げられた花火が風向きの影響で濃霧となってグラウンドを覆い、数分間の中断が明けた直後に2点を失っても「支障はなかったつもりです」と力強く言い切った。

 ロメロも「我慢」で3戦連続本塁打を放った。2回の盗塁、さらに3回の右翼守備でフェンスに激突して飛球を好捕した際に腰を負傷しながら2―0の3回2死二塁、痛みを押して打席に立ち、結果を出した。「とにかく強く振って(二走の)西野を還す打撃だけを考えていた」。無心でとらえた打球はバックスクリーンへ飛び込んだ。4回の守備から退いても重症ではない見込みだ。

 開幕戦を黒星発進して最後まで勝率5割に戻せないままシーズンを終えた過去2年とは違う。投打の軸が機能し、形は整いつつある。福良監督は「明日が大事」と表情を引き締め、3年ぶり貯金をかけた次の戦いへ視線を向けた。 (桜井 克也)

 ≪糸井以来の3戦連発≫ロメロが4日の西武戦から3試合連続本塁打。オリックスの選手では昨季9月15〜18日に糸井が3試合連発(5本)して以来。助っ人では15年5月8〜10日のカラバイヨの3試合連発以来2年ぶり。なおロメロは来日1号からの記録で、オリックス球団となった89年以降では02年セギノール、11年ヘスマンの各3試合に続く3人目。

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