清宮に内野5人!「面白かった」影響否定も80号出ず 早実は16強進出

[ 2017年4月8日 05:30 ]

春季高校野球東京大会3回戦   早実9―4岩倉 ( 2017年4月7日    神宮第2 )

中堅を内野に置き、内野5人、外野2人の「清宮シフト」を敷く岩倉
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 高校通算79本塁打を誇る今秋ドラフト1位候補の早実・清宮幸太郎内野手(3年)は7日、春季高校野球東京大会の3回戦・岩倉戦に「3番・一塁」で先発出場。相手の中堅手が内野に入り、内野を5人で守る仰天シフトを敷かれる中、80号アーチはならず。それでも5打数2安打で、チームも9―4で快勝。16強に進出し、夏の西東京大会のシード権を獲得した。

 球場がざわついた。注目の清宮の初打席。岩倉の中堅・森本が内野に向かって走りだし、二塁後方に位置取った。二塁・山口は一、二塁間の深い位置を守る内野5人シフトだ。初回に2番・雪山が同点2ランを放ち、無死無走者の場面。結果は投ゴロに終わった。

 「シートノックから(岩倉の内野が)5人いたので、自分の時は5人になるんだと思っていた。面白かった。センター前に飛んだらどうするのかと思った。外野の守備位置も見ていないので、そんなに気にしなかった」

 この日の全5打席でシフトを敷かれた。岩倉の豊田浩之監督は「外野に飛んだらそのまま(スタンドに)行くだろうと思った。清宮の打球はきれいに(打球が)上がるし(外野)2人でも追いつける」と説明したが、これまで清宮自身も経験のないものだった。

 がら空きとなった中堅は狙わず、ファーストストライクから積極的に振った。しかし芯で捉えられない。この日放った一塁内野安打と左翼への二塁打の2安打も会心の当たりではなかった。4回の右飛もフェンス手前で失速し「そういうのばっか。(調子が)良ければ結果は出ている」と厳しく自己分析した。

 3月8日の早大との練習試合で通算79号となる今季初本塁打を放って以降、1カ月、32打席ノーアーチだ。1年時の6月から8月まで2カ月近く本塁打が出なかったことがあるが、それに次ぐ本塁打ブランク。試合後も自身の打席を動画でチェックするなど、あす9日の4回戦・共栄学園戦へ修正に余念がなかった。(東尾 洋樹)

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