バリバリ即戦力&スケール感すごい ドラフト目玉は大学生左腕2人

[ 2015年1月2日 14:57 ]

駒大の今永昇太投手

 今秋のドラフト戦線を引っ張るのは大学生左腕2人だ。広く深いドラフト情報で他誌の追随を許さない野球雑誌「野球太郎」編集部に今秋のドラフト展望を聞いた。

 現時点での評判で重複指名の可能性が十分有り得るのは駒大・今永昇太投手と明大・上原健太投手。ともに左腕だが、タイプは対照的だ。今永は140キロ代をコンスタントに出し変化球も豊富で「調子が悪い時でも試合を作れる。昨年のドラフトでも1位レベルだったという評判もある。無名校からたたき上げで成長してきた」。

 一方上原は190センチの左腕で調子に波はあるものの「スケール感では今永以上。(14年ドラフト1位で明大からオリックスに入った)山崎(福也)が降りた後に上原が投げていると、ものが違うと思った。ストレートの質とか」と素材の高さを称えた。

 さらにイニング数を超える奪三振をマークする福岡大・唐仁原志貴投手も1位候補で、「左腕の大学生で1位候補がこれだけそろうのが15年の特徴」だと言う。右腕でも富士大・多和田真三郎投手、東海大・吉田侑樹投手ら力を持つ選手が名を連ねる。

 その一方で、野手で有力どころは慶大・谷田成吾内野手、明大・高山俊外野手くらい。その2人にしても実力は認めたうえで「ドラフト1位重複間違いなしとまではちょっと。もうちょっと出来そうだが」ともう一伸びを期待した。

 高校生では県岐阜商・高橋純平投手がナンバーワン。「ポテンシャルがすごい。センバツでも注目度No.1ではないか」と春話題を呼ぶことを予告。昨夏県大会決勝の向上戦で20奪三振を記録した東海大相模・吉田凌投手も上位候補ではあるものの、「高橋はもっと上」と見ている。社会人ではかずさマジック・加藤貴之投手、JR東日本・関谷亮太投手らも1位指名候補として名前があがった。

 有力選手について魅力を語ったうえで、「14年の候補は大学4年、高校3年などラストイヤーで調子を落とした選手が少なくなかったので、今年の候補はラストイヤーでもう一伸びあることに期待したい」と力を込めた。

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