西武 ラミ獲り!打撃専念なら力発揮できる!

[ 2013年12月1日 05:30 ]

西武が獲得に動くことがわかったラミレス

 西武が、DeNAを今季限りで退団したアレックス・ラミレス外野手(39)の獲得に乗り出していることが30日、分かった。今季出場機会に恵まれなかったラミレスだが、今季外国人史上初の2000安打を達成した打撃力は健在と判断。補強ポイントの指名打者にも合致した。早ければ今月上旬にも正式契約を結び、「西武・ラミレス」が誕生する。

 来季、伊原新体制で6年ぶりのリーグ優勝を目指す西武が、通算380本塁打を誇る強力助っ人の獲得に乗り出した。来年40歳を迎えるラミレスに対し、球団関係者は「打率・280、20本塁打を打てる力は十分持っている」と高く評価した。

 今オフ、野手では片岡がFA権を行使して巨人移籍が決定。さらに今季、主に指名打者を務めたヘルマンも退団して、オリックス移籍が濃厚となっている。そのヘルマンに代わる指名打者として白羽の矢を立てたのが、ラミレスだった。

 来日13年間で首位打者1度、本塁打王2度、打点王4度獲得。今季は4月6日のヤクルト戦(神宮)で外国人史上初の通算2000安打の偉業を達成した。しかし、打撃不振に加えて外野守備に難があるため、出場はわずか56試合にとどまった。打率・185、2本塁打、14打点は、いずれも自己ワースト。DeNAとの2年契約が切れ、今季限りで退団していた。

 ラミレスは現役続行を希望しており、西武側は打撃に専念できる指名打者なら力を発揮できると判断。右の代打の切り札にもなれる。さらに打撃技術が高く、選手へのアドバイスも的確でチームのレベルアップにつながる。西武は浅村や秋山ら伸び盛りの若手が多く、選手の才能を引き出すラミレスの存在は大きなプラスアルファとなる。伊原監督には巨人時代にヘッドコーチの立場から指導を受けた経験もある。

 本業だけではなく、明るいキャラクターと本塁打を打った際のパフォーマンスで人気も高い。加入すれば集客やグッズなど営業面でもプラスになり、西武は今月上旬にも正式オファーを出す見込みだ。ヤクルト、巨人、DeNAと渡り歩いたラミレスにとって4球団目は自身初のパ・リーグ。球史に名を残す史上最強助っ人が、新天地で最後のひと花を咲かせる。ラミレスに238本塁打を誇る中村を加えると、合計618発。パの他球団には脅威となりそうだ。

 ◆アレックス・ラミレス 1974年10月3日、ベネズエラ生まれの39歳。98年からインディアンス、パイレーツでプレー。01年に来日しヤクルト入団、4年ぶりの日本一に貢献した。03年に本塁打王と打点王、07年には右打者初のシーズン200安打を記録。08年巨人へ移籍して同年のリーグV、翌09年の日本一の原動力となり2年連続MVP。12年からDeNAでプレーし、今季4月6日ヤクルト戦で外国人初の通算2000安打を達成した。1メートル80、100キロ、右投げ右打ち。

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2013年12月1日のニュース