大谷 23日阪神戦で対外試合デビューへ 出番は代打予定

[ 2013年2月23日 06:00 ]

長蛇の列を作るファン全員にサインする大谷

 二刀流を目指す日本ハムのドラフト1位・大谷翔平投手(18=花巻東)が、23日のオープン戦初戦となる阪神戦で対外試合デビューを果たす。代打で途中出場する予定で、結果を残せば24日の広島戦でスタメン起用される可能性も十分にある。

 いきなりチャンスが巡ってきた。栗山監督は、この日1軍キャンプに合流したばかりの大谷について「(試合で)使うために(1軍に)上げたんだから。体の状態を見てからだけど、他の選手と同じで出てもらうつもり」と阪神戦で起用することを明言した。

 首脳陣は当初、DHでの先発起用まで検討したが、阪神の先発が左腕・岩田ということを考慮。2安打を放った17日の紅白戦に続き、代打での起用を決めた。だが再び結果を残せば、24日の広島戦で「プロ初スタメン」が実現する可能性は十分にある。大谷は「ストライクなら見逃さないで積極的にいく。どんな球でも食らいついていきたい」と意気込んだ。

 初の1軍キャンプでは、金子誠、小谷野らのフリー打撃中に右翼の守備に入り、3年目・谷口に「名護はこんなに風が吹くんですか?」などと質問しながら生きた打球を懸命に追った。まだ実戦では守備に就いていないが、糸井のオリックス移籍により右翼のレギュラーが決まっていないことも追い風。大谷の守備について指揮官は「何も練習させなくてもいいかな」と独特の言い回しで合格点を与えた。

 フリー打撃では、38スイングで柵越え1本。安打性の当たりも9本にとどまった。だが大谷がすでに木製バットに順応しているのは、1月の合同自主トレから一度もバットを折っていないことが証明している。昼すぎには全体練習が終了する軽めのメニューにも「(1軍は)凄くレベルが高い。練習が長く感じたし、凄く楽しかった」と充実感をにじませた。

 23日の試合前は投手メニューをこなした後、ベンチで出番を待つ。28日のキャンプ打ち上げまでにシート打撃登板も予定されるが、それまでの実戦3試合は野手一本で臨む。「ベンチの雰囲気だったり、相手の投手を見るだけで勉強になるし、いい経験になる」。花巻東の卒業式に出席するため3月1日に一時チームを離れるが、まずは打者・大谷の評価を高める。

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