桑田真澄氏 東大ナインに訴えた「常識を疑い、発想を転換せよ」

[ 2013年1月28日 07:01 ]

東大野球部練習でマウンドを取り囲んだ部員たちの前で投球を披露する桑田氏

 巨人、パイレーツで活躍し、今月から東京六大学野球の東大の特別コーチに就任した桑田真澄氏(44)が27日、東京都文京区内の同大グラウンドで初指導を行った。

 「ある意味、期待を裏切られた。(東大ナインは)背が低くて細いイメージだったがレベルは思っているよりも高かった。これから楽しみ。自分の中で燃えている感じ」と桑田氏。

 午後には東大校舎で座学を行い、秀才軍団に頭を使うことの重要性を示した。「野球は体力、技術と思われがちだが、考えることが大事。野球界にはあしき伝統が受け継がれている。常識を疑い、発想を転換して、いいフォームをつくろう」。沢村栄治からダルビッシュまで、名投手の投球フォームを写真で分析しながら、それぞれの特徴を指摘していった。

 一般的に投手は足を上げた際、両肩を地面と平行にしてバランスを取ることが基本とされる。だが、桑田氏のように右肩を下げ、体全体を使うフォームの方が力が伝わる場合もある。十人十色。「どうやったら(打者を)打ち取れるか。彼らはできないのではなく知らないだけ。方程式は公式を知らないと答えは出ない。方法を知るきっかけを与えたい。日本で一番考えられる集団。根性とか気合で野球って結果を残せないんだよと伝えたかった」と振り返った。

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