不振の森野が2二塁打「野球の神様が打たせてくれた」

[ 2012年6月29日 06:00 ]

<中・神>2回2死一塁、中日・森野は左中間二塁打を放つ

セ・リーグ 中日4-1阪神

(6月28日 ナゴヤD)
 ため込んだ鬱憤(うっぷん)を試合の最重要局面で爆発させた。同点の7回無死一塁、3試合ぶりの出場となった中日・森野がメッセンジャーのフォークに食らいつき、右翼線二塁打で二、三塁と好機を拡大。次打者・谷繁の勝ち越し2点適時二塁打を呼び込んだ。

 「あれは野球の神様が打たせてくれたヒット」。不振にあえいできた実力者がチームに4連勝、今季最多の貯金15をもたらした。

 屈辱を力に変えた。この試合まで森野の6月の月間打率は・184で打点はわずかに1。26日の試合から不振のため、2試合連続でスタメン落ちしていた。27日から2日連続で早出特打を敢行。本来の打撃を取り戻すため、無心にバットを振り込んだ男は殊勲の働きにも「明日です。これを続けないと」と表情を引き締めた。

 堂上兄弟、そして森野と、この3連戦で高木監督が送り出す選手はことごとく活躍した。「(選手起用の)順番を決めて、それがたまたま、はまっただけ」としながらも、顔には自信の色が浮かぶ。「これからの戦いには森野の打撃は絶対に必要。つらい思いさせとるが、何とか彼に復活してもらいたい」。穏やかな笑みで会心の試合を振り返った。

 ▼中日・岩田(5月12日以来の白星で4勝目)初回からいけるところまでいこうと思った。

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2012年6月29日のニュース