今度こそつかんだ!?中田、完全復調へ師匠も手応えの2発 

[ 2012年6月19日 06:00 ]

<D・日>6回無死、左中間にこの日2本目となる本塁打を放つ日本ハム・中田

交流戦 日本ハム7―3DeNA

(6月18日 横浜)
 これぞ4番。これが中田だ。日本ハムの中田翔内野手(23)が18日のDeNA戦で、7号3ランに8号ソロと2打席連続本塁打。5打数3安打で自己最多タイとなる1試合5打点の活躍を見せてチームの勝利に貢献した。開幕から不振に苦しんできた若き主砲が今季初、自身3度目の1試合2本塁打で8戦連続安打。22日からのリーグ戦再開に向けて、これ以上ない形で交流戦を締めくくった。またチームは交流戦の2位を確定させた。
【試合結果】

 バスに乗り込んだ中田が、福良ヘッドコーチに声を掛けられるとようやく白い歯をこぼした。復調へ、連日マンツーマンで指導にあたってくれている恩師の褒め言葉が何よりのご褒美だった。

 3回の1本目は高々と打ち上げた打球がそのままスタンドイン。6回の2本目は左中間席最上段に突き刺さった。「自分のしっかりとしたスイングができているから。いい意味で余裕を持って打席に立てている」と冷静に振り返った。

 1試合2本塁打は、ちょうど1年前の6月18日の広島戦(マツダ)以来、自身3度目。1年前は4番から6番に降格した直後の連発だった。その時の打撃フォームは重心を低くした「がに股ノーステップ打法」。独特のフォームでブレークしかけたが、下半身に負担の大きい同打法では夏場に疲労がたまり成績を残せず断念した。

 昨オフに下半身を重点に鍛え再度挑戦したが、シーズンに入ると捉えたと思った打球がフェンス手前で失速。球に力が伝わらないと判断した中田は、5月下旬に左足を軽く上げるオーソドックスなフォームへの変更を決断した。

 あの広島戦から1年。今では試合前の相手主軸の打撃練習を間近で見て、タイミングの取り方を研究する。試合中はネクストサークルで相手投手のフォームに合わせて足を上げ、ベンチの福良ヘッドと確認して打席に向かう。「今までは相手ピッチャーなんて見なかったから。大人になったのと違う?」と同ヘッドは紆余(うよ)曲折を経た愛弟子の復調に手応えを感じている。

 中田はヘルメット、帽子のツバの部分に「克己心」(こっきしん)と書いて試合に臨んでいる。おのれ(己)に勝つ(克)心。23歳の若き主砲は「自分の力はまだ不十分であると認識する」という意味もあるこの言葉を入団以来大事にしている。だから浮かれるわけにはいかない。

 打率はまだ・196。「同じ6月18日に2本?全く興味ないです。これに満足せずもっと練習して打っていきたい」。1年前から確実に成長した主砲がそこにいた。

 ▼日本ハム・稲葉(中田の2本塁打について)うれしいし、打席での姿が頼もしく見えてきたね。

 ≪統一球導入後は初めて≫中田(日)とラミレス(D)がともに2打席連続アーチ。両軍打者がそろって2打席連続本塁打は、10年8月3日の西武―オリックス戦でブラウン、T―岡田が記録して以来で、統一球導入後は初めてだ。また、交流戦の両軍打者マルチ本塁打は、09年6月20日の横浜―ソフトバンク戦で村田(現巨)、長谷川が2本ずつ打って以来7度目。うち、2打席連続弾の応酬は、05年5月21日の巨人―日本ハム戦で小久保(現ソ)と森本(現D)がマークして以来7年ぶり2度目となった。

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