走るサヨナラ男・川崎 強肩かいくぐり“持ってる”生還

[ 2012年6月19日 06:00 ]

<マリナーズ・ジャイアンツ>9回、スモークの適時打でサヨナラの生還をするマリナーズの代走・川崎と、喜ぶベンチのイチロー(右)

インターリーグ マリナーズ2―1ジャイアンツ

(6月17日 シアトル)
 走る「サヨナラ男」だ。マリナーズ・川崎が好走塁を見せ、劇的勝利の立役者となった。

 同点の9回1死一、二塁の場面で二塁走者の代走として出場。スモークの一打は左翼定位置の左で弾んだ。左翼手はメジャー指折りの強肩カブレラだ。川崎は「一番難しい状況ではありますね」と三塁を回った時点で一瞬止まりかけ、ジェフ・ダッツ三塁ベースコーチも判断を迷ったが背番号61は再加速した。返球が川崎の体に当たる幸運もあり、ボールが転々とする間に生還。バンザイしヘルメットを脱ぎ捨て歓喜の輪に加わった。

 マ軍のサヨナラ勝ちは今季2度目。前回5月7日のタイガース戦でも9回に代走の川崎が好走塁で生還。師と仰ぐイチローから「スーパープレー。なかなかできない」と絶賛された。この日もダッツ・コーチが「カブレラは強肩。イチかバチかのギャンブルだったが、送球がムネに当たってくれてホッとしたよ」と「持ってる」男に感謝した。

 当の川崎は「まあ、こういうこともあるでしょう」とクールに振り返った。前日には岩隈が6連敗を止めるメジャー初勝利。31歳で同い年の侍ルーキーが負けじと続いた。

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2012年6月19日のニュース