ソフトB小林取締役辞任 杉内への不用意発言あった

[ 2011年12月21日 06:00 ]

辞任したソフトバンクの小林取締役

 ソフトバンクの小林至取締役(43=編成・育成担当)が20日、フリーエージェント(FA)での巨人入りを表明した杉内俊哉投手(31)の慰留失敗の責任を取って取締役を辞任した。同日午前に笠井和彦オーナー代行(74)に辞任を申し出て、受理された。小林氏は海外担当兼中長期戦略担当部長として球団に残り、外国人選手のスカウトなどを担当する。後任にあたる編成・育成部長には石渡茂編成・育成部長補佐(63)が就いた。

 笠井オーナー代行は「杉内投手の残留ができなかったという点と、ファンの皆様に大変ご迷惑をお掛けする結果になったということの責任を取りたいということだった」と説明。小林氏は昨オフの契約更改交渉で、杉内側がFA権行使に言及した際「手を挙げる球団がありますか?」と自尊心を傷つける発言をしたという。このため、小林氏は「不用意な発言で杉内投手にご迷惑をお掛けした。誤解を生む発言をしてしまった」と、笠井オーナー代行に自らの非を認めて辞任の理由とした。

 報告を受けた王貞治会長(71)は「今回大きな波紋を呼んで、これからわれわれの方も勉強しないといけない。(小林氏は)まだ若いからもう一回原点に戻ってやってくれたらいい」と語った。

 杉内退団についてはファンから抗議の電話などが球団に寄せられた。インターネット上でも非難が相次ぎ、孫正義オーナー(54)もツイッターで「厳しく処置したく思います」と書き込んでいた。

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2011年12月21日のニュース