沢村 ダルの投球理想「9回まで150キロ以上投げたい」

[ 2011年12月21日 06:00 ]

5200万円で契約を更改した沢村は鯛を手に笑顔を見せる

 日本球界の「ポスト・ダルビッシュ」に名乗りを上げた。巨人・沢村拓一投手(23)が20日、球団の新人としては99年の上原(レンジャーズ)に次ぐ史上2番目のアップ額となる3700万円増の年俸5200万円で契約を更改。チームで唯一、シーズンを通して先発ローテーションを守り、11勝を挙げ新人王に輝いた右腕は「(球団に)“よく働いてくれた”と言ってもらい、気持ち良くサインした」と話し、飛躍の来季へ「ダルビッシュ化」を掲げた。

 「同じ日本人として、素晴らしいし、尊敬できますし、もちろん、一ファンとしても応援したい」。レンジャーズが独占交渉権を獲得したダルビッシュについて、そう話した沢村。今オフは都内のジムで、ダルビッシュと合同トレーニングも行っている。「勉強になりますし、あれぐらいの投手がこのぐらいやっているというのであれば、僕はそれ以上やらなければ、追いつき追い越せない」と大いなる刺激を受けている。

 ダルビッシュにならい体重増を掲げ、既に約5キロの増量にも成功。「ただ勝つんじゃなくて、(打者を)制圧して勝ちたい。ファンの方が食い入って見るようなボールを一球一球投げて勝ちたい。1回から9回まで(球速)150キロ以上投げたい」。ダルビッシュが日本のマウンドで見せてきた圧倒的な力でねじ伏せる投球こそが理想。だから、メジャー仕様ボディーに改造中なのだ。

 「ピッチングの“ピ”の字くらいはできたんじゃないかと思う」と自身の1年目を振り返り、ダルビッシュについては「ちゃんと“ク”の点々までいっています」と評した沢村。2年目のジンクスなどという言葉は無縁。沢村が巨人の「絶対エース」になる。

続きを表示

2011年12月21日のニュース