日本製紙石巻また金星!一番乗りで決勝T進出

[ 2011年3月10日 06:00 ]

<日本通運・日本製紙石巻>日本製紙石巻先発・沖山

スポニチ大会 日本製紙石巻8―5日本通運

(3月9日 神宮)
 第66回東京スポニチ大会は9日、3会場でリーグ戦8試合が行われた。神宮球場では大会初出場の日本製紙石巻が、過去大会3度の優勝を誇る日本通運にタイブレークの末、8―5で勝利。初戦は昨年日本選手権覇者のトヨタ自動車を7―6で下したのに続く金星で、一番乗りで予選リーグ突破を決めた。10日は3会場でリーグ戦8試合が行われ、4強が出そろう。

 勢いが止まらない。2日連続のタイブレークを制して強豪を連破。日本製紙石巻が2日目で唯一の4強入りを決めた。

 日本通運に9回、同点に追いつかれたが、11回に狭間の適時打などで一挙5点を奪って試合を決めた。前日、トヨタ自動車を相手に9回追いつかれてタイブレークで勝利をつかんだVTRのような戦いぶり。148球の熱投で完投した3年目の150キロ右腕、沖山は「全国常連のチームに連勝できたのは自信になる」と胸を張った。

 昨年、都市対抗に初出場。だが、ドラフトで主戦の久古がヤクルト入りして投手陣の核が不在となった。それでも新人7人中4投手を補強。木村泰雄監督は「投手陣は強い気持ちを持ってくれてる」とした上で、沖山について「よく頑張ってくれた」と高評価した。

 地元の宮城県石巻市は雪でグラウンドが使えない。実戦練習は2月14日の静岡キャンプからで木村監督は「試合ができるかどうかも不安だった」と振り返るが、堂々の戦いぶりだ。「ここがピークじゃないようにしたい」と笑う木村監督が見据えるのは、昨年都市対抗で実現できなかった全国1勝。その手応えは確実に大きくなっている。

 ▽スポニチ大会予選リーグ突破条件 同一リーグで2チーム以上勝敗が並んでいる場合は、当該対戦の勝者が上位。3チーム以上が勝敗が並んでいる場合は(1)得失点率(2)失点率(3)自責点率(4)チーム打率(5)コイントスの順で順位を決定する。

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2011年3月10日のニュース