ヤクルト新人「久古」 変則左腕ドラ斬り

[ 2011年3月10日 06:00 ]

<中・ヤ>1回を3者凡退に抑えた久古

オープン戦 ヤクルト2―6中日

(3月9日 小牧)
 電光掲示板に誰も知らない名前が登場した。5点ビハインドの7回。「九古」の文字が点灯した。惜しい。それはヤクルトのドラフト5位左腕・久古(きゅうこ=日本製紙石巻)だ。知らない名前でオープン戦2度目のマウンドに上がったが、漢字間違いも何のその。観客がその名を覚えて帰るような投球を見せた。

 「狙った所に行ったので落ち着いて投げられた。低めに投げられたし、自分が今出せるものを出せた」

 横手投げの変則左腕。一般的には左打者対策のワンポイントとして重宝されるが、この日は右打者3人を3者凡退に斬った。代打・柳田を二ゴロ、新外国人のグスマンを遊飛、ブランコは三ゴロ。外国人2人は外に逃げるチェンジアップでタイミングを外した。この球があるから右も抑えることができる。1イニングを投げきれるリリーフ左腕の台頭に、小川監督は「1軍に残せる手応えがあった」とうなずいた。

 ≪久古の日本製紙石巻時代≫ 日産自動車休部に伴い移籍。1年目からエースを務め、昨季は創部初の都市対抗出場。ヤマハとの1回戦に先発し5回まで無失点も、6回に2本塁打を浴び2―4で敗戦

 ▼ヤクルト・飯原(4回に3ボール1ストライクから1号ソロ)思い切っていく場面だったので狙った。でも5回2死満塁の打席は中途半端だった。

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2011年3月10日のニュース