マック鈴木 関西独立リーグで監督に就任へ

[ 2011年1月26日 06:00 ]

関西独立リーグで、監督就任が有力になっているマック鈴木(左上)

 かつてマリナーズやオリックスなどでプレーしたマック鈴木投手(35)が、関西独立リーグのチームで監督に就任することが25日、分かった。代表者会議がある27日にも発表される見通し。「(監督候補として)マックさんの名前は聞いています」と同リーグ関係者。住宅のリフォームなどを手掛けるフォレストホーム社がスポンサーとなり、米国人選手を主体とした新球団が今季から加入予定で、マックは同球団の監督を務めることが有力だ。

 マ軍時代の96年に日本人3人目となるメジャーデビューを果たしたマックは、ロイヤルズ時代の00年にはシーズン8勝を挙げるなど活躍した。03~04年にはオリックスに在籍。昨季は米西海岸を拠点とする独立リーグのゴールデン・ベースボール・リーグなどでプレーしていた。

 現在はカリフォルニア州パームスプリングスでのウインターリーグで、昨年に続いてプロを目指す若手選手たちを指導。各国で長くプレーしたことで知己も多く、今回も独立リーグ時代に知り合ったメジャー通算414本塁打のダレル・エバンス氏(63)からの勧誘で始動しているが「何をするにしてもユニホームを着てグラウンドにいるのは楽しいし、一緒にいて僕も勉強になる」と話している。

 関西独立リーグは09年に発足し今季が3シーズン目。明石は経営難による解散が決定的で今季は紀州、ソウル・ヘチ、兵庫、大阪に新球団を加えた5チームで開幕する。

 ◆マック鈴木=本名・鈴木誠(すずき・まこと)1975年(昭50)5月31日、兵庫県神戸市生まれの35歳。滝川二を中退して渡米後、独立リーグの1Aサリナスなどを経て93年にマリナーズとマイナー契約。96年に日本人3人目のメジャーデビューを果たした。その後、ロイヤルズ、ロッキーズ、ブルワーズなどでプレーし、メジャー通算117試合で16勝31敗、防御率5・72。米国、日本以外でも台湾、ドミニカ共和国、ベネズエラ、メキシコなどでプレーした。1メートル91、90キロ。右投げ右打ち。

 ▽関西独立リーグ 09年3月に大阪、神戸、播磨、和歌山の4チームで1年目のシーズンが開幕。神戸には当時高校2年の吉田えりが入団するなど話題を集めたが、4球団へのリーグ分配金が支払われないなど資金繰りに関する問題が発生し、同年5月にはリーグ運営会社の「ステラ」が撤退。選手の試合ボイコット、給料未払いなどの問題も発生した。10年も4チームで運営。同年10月のドラフト会議では、明石の深江真登がオリックス5位で指名を受け、同リーグ初のドラフト指名選手となった。

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2011年1月26日のニュース