鳥インフルで巨人厳戒宮崎キャンプ!

[ 2011年1月26日 06:00 ]

<巨人・自主トレ>消毒液がしみこんだマットで靴を除菌する小笠原(右)

 キャンプ地も厳戒態勢に入った。宮崎県内での鳥インフルエンザの感染確認を受け、巨人が2月1日からキャンプを行う宮崎県総合運動公園も、対策に動いた。同県教育庁スポーツ指導センター・主幹の冨田政勝氏(58)は「まん延防止。安全、安心が一番」と感染拡大防止を訴えた。

 同公園は感染が確認された地点から半径10キロの移動制限区域には入っていないが、初感染が確認された4年前の教訓を生かした迅速な対応だった。まずは球場などの出入り口に靴用の消毒液を染みこませたマットをこの日から配置。手や指用の消毒液も準備する。最終的には公園内の12施設の出入り口に、消毒液を染み込ませた28枚の靴用マットを配置する。27日には追加発注した靴用の消毒液が届く見込みだが、キャンプ期間中は靴用の消毒液だけでも1週間で約200リットルが必要。最大では1トン、42万円分の消毒液の準備を強いられることになる。

 人的被害はないとされるが、観光協会関係者は「一番困るのは風評被害」と口にする。キャンプ前の合同自主トレに備え、一部選手は26日に宮崎入りするが、すでに市内の選手宿舎にもマットが敷かれているなど準備に抜かりはない。

 キャンプシーズンは県の観光産業にとって一番のかき入れ時。選手や関係者だけでなく、全国から訪れるファンのためにも、今後も対策を講じて安全をアピールしていく。

 ≪宮崎空港にもマットと消毒液≫宮崎県の玄関口となる宮崎空港も、対策は万全だ。既に出入り口など27箇所に消毒液をふくませたマットを敷き、37箇所に消毒液を配置。空港関係者は「今後もお客さまが不安なくご利用できるように努めていきたい」と力を込めた。また、ソフトバンクが宿泊する同市内のホテルでも、全ての出入り口にマットと消毒液を用意済み。被害の拡大を防ぐため、各施設で対策を企てている。

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2011年1月26日のニュース