柴原 年俸調停を取り下げ 契約更改交渉で合意

[ 2011年1月17日 16:04 ]

 年俸調停申請が保留となっていたソフトバンクの柴原洋外野手(36)が17日、福岡市のヤフードーム内で契約更改交渉し、前年比48%ダウンの年俸6240万円プラス出来高払いの1年契約でサインした。前回提示の5千万円からの上積みを受けて合意に達し、調停申請は取り下げた。

 柴原は年俸1億2千万円から50%を超える大幅減を提示され、2度の交渉では溝が埋まらず、11日に加藤良三コミッショナーへ調停を申請した。しかし、野球協約の定める減額制限(1億円を超えている場合は40%)の合意の有無で柴原と球団側との認識に違いがあり、コミッショナーからの勧告を受けて15日に協議を再開していた。

 代理人として交渉に同席した毛利倫弁護士は「実質的に(出来高を含めれば希望する)水準を満たしていると判断した」と説明した。入団1年目の1997年の成績(出場66試合、打率1割5分9厘)と同等であれば総額で40%減になるという。

 柴原は昨季出場が69試合で打率2割1分6厘と振るわなかった。(金額は推定)

 ▽ソフトバンク・柴原外野手の話 (希望に)より近い数字をいただけたので、ほっとしたというか…。球団がしっかりルールを守ってくれたのがうれしい。当事者がやらないと解決しない。今年こそは活躍して、日本一に貢献できるようにしたい。

 ▽ソフトバンク・小林至取締役の話 両者が歩み寄った。(大幅減俸の合意の有無を確認する)作業はしなかった。こちらの正義があれば、あちらの正義がある。ギャップを埋めるにはどうしたらいいかということを考えて、きょうに至った。

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2011年1月17日のニュース