斎藤特需!?日本ハム本社株ドラフト後続伸

[ 2010年12月24日 06:00 ]

 日本ハムのドラフト1位右腕・斎藤佑樹投手(22=早大)が球団親会社である日本ハム本社株価も動かした。ドラフト会議後の11月2日に928円だった株価は東京六大学リーグや明治神宮大会で好投し、メディアの露出が増すごとに続伸。今月22日の終値は1078円で、わずか50日間で150円高となり、売買高は102万5000株で斎藤人気が株価市場を活発化させている。

 やはり斎藤は持っている。国民的人気を誇る右腕の入団は野球ファンだけでなく、投資家たちの心までつかんでしまった。ドラフトで4球団競合の末に注目右腕を抽選で引き当てた藤井球団社長は「斎藤入団で本社でもみんなが喜んでいる」と明かした。日本ハム本社の株価が右肩上がりとなれば、なおさらだ。

 22日の終値は1078円。10月28日のドラフト会議後間もない11月2日には一時年初来最安値の925円、終値も928円と落ち込んでいた。ところが、翌3日に早大が50年ぶりに東京六大学リーグの早慶優勝決定戦を制すと一変。斎藤のメディア露出が増すたびに株価が上昇、11月18日に明治神宮大会で初優勝を飾り、胴上げ投手になると1000円の大台も突破した。
 また、札幌ドームで単独入団会見を行った今月9日は歳暮シーズンの絶好なタイミングで、証券会社関係者は「来春はチームが盛り上がる。同社の製品、業績も期待できる」と指摘する。この50日間で株価は150円高。22日の売買高は102万5000株で約11億円の売り買いを斎藤が呼び寄せたともいえる。
 03年オフにメジャーから新庄が日本復帰すると北海道移転した日本ハム球団の出資会社株価が軒並みアップした。斎藤には新庄にも負けない不思議なパワーがあることも証明された。24日に早大野球部の優勝旅行先であるグアムから帰国。来年1月12日からの新人合同自主トレに向けてトレーニングも本格的に再始動する。野球での斎藤株も続伸は間違いない。

 ◆東証1部 日本ハム株式会社は、67年に東証1部に上場済み。東証1部は、上場基準が最も厳しい株式市場で、ニューヨーク証券取引所、ロンドン証券取引所とともに「世界三大市場」と称される。

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2010年12月24日のニュース