中日

[ 2010年12月24日 06:00 ]

2008年8月16日、ヤクルト戦で7回5安打2失点の力投を見せた佐藤

 度重なるケガに泣かされた佐藤だが、野球への情熱は衰えていない。7年間着た中日のユニホームは脱ぐことになったが、現役にこだわり自主トレに打ち込んでいる。

 「自信もありますし、野球を続けることしか考えていない。他球団の人に見てもらえるように体をつくっています」

 06年には時の人となった。交流戦で4連続完投を含む破竹の5連勝。5勝0敗、防御率0・91の圧倒的な成績で「日本生命賞」を獲得した。6月の月間MVPにも輝き、前途洋々かと思われたが、そこから右腕の苦難が始まった。

 相次ぐ故障。9勝を挙げた06年以降はわずか1勝。ここ2年間は1軍に上がることもできなかった。「中日では良いことも悪いことも経験した。それを今後に生かしたい」。今秋に痛めた右手の影響でトライアウトを受けられなかったが、すでに完治。「肩さえできれば問題ない」と、来春のキャンプで入団テストを受けることも視野に入れている。4年前の鮮烈な姿を記憶している関係者は多いはず。あきらめるつもりはない。

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2010年12月24日のニュース