星野楽天VS宣銅烈サムスンが友情マッチ

[ 2010年12月24日 06:00 ]

ガッチリ握手する中日時代のの宣投手と星野監督

 固い師弟関係が対戦を実現させた。楽天が来年2月22、23日に沖縄・赤間で韓国のサムスンと練習試合を行うことが決まった。星野監督が中日を指揮した96~99年に守護神として活躍したのが、現在サムスンを指揮する宣銅烈(ソン・ドンヨル)監督。2人が連絡を取り合って、友情マッチを行うことになった。

 宣銅烈は韓国リーグ11年間で通算146勝132セーブの実績を持って、95年オフに中日移籍。環境の違いやプレッシャーから来日直後は極度の不調に陥ったが、その右腕を救ったのが星野監督の一言だった。「おまえはいつも太極旗(韓国国旗)を背負っている。そんな重圧は捨てて、ただの宣銅烈だと思えばいい」。重圧から解放された右腕は本来の姿を取り戻し、97年には当時の日本記録となる38セーブでセーブ王を獲得した。リーグ優勝した99年には、胴上げ投手にもなった。

 実戦増は大歓迎だ。就任直後から膨大な資料に目を通しているが「選手を理解するには実戦が一番。試合で能力を発揮する選手と、そうではない選手がいる」が持論。対戦相手がサムスンとなれば不足はない。97~08年まで12年連続のプレーオフ進出はリーグ最長記録。05、06年には韓国チャンピオンとしてアジアシリーズにも出場した。
 来季は2月20日の巨人戦(那覇)でオープン戦幕開けとなる。次戦は26日の中日戦(北谷)まで空くだけに、韓国を代表するチームとの対戦は貴重。闘将が培った人脈を最大限に活用し、チームを強化する。

 ◆宣 銅烈(ソン・ドンヨル)1963年1月10日、韓国・光州市生まれの47歳。光州一高―高麗大―韓国化粧品を経て85年にヘテに入団。1年目から91年まで7年連続防御率1位に輝き、95年までに最多勝5度、セーブ王2度など通算146勝、132セーブ。96~99年に中日で抑えとして通算98セーブ。04年に三星でコーチ、05年から監督を務め、2度のリーグ制覇を果たすなど通算338勝288敗。

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2010年12月24日のニュース