日本ハム

[ 2010年12月19日 06:00 ]

2010年フレッシュオールスターに出場した豊島

 わずか3年間の現役生活に別れを告げて、来季から豊島は横浜で打撃投手を務める。「横浜のフロントにはいろいろと考えてもらいました。気持ちは切り替わっています」。日本ハムから戦力外通告を受けた直後には、現役続行を目指してトライアウト受験を検討した。しかし横浜からのオファーに引退を決断。鹿児島・奄美大島で行われた秋季キャンプから打撃投手として参加した。

 打者に投げ込む切れのいい直球。それが横浜首脳陣の目に止まり、現役選手と一緒にブルペンで投球練習も行った。1度は現役続行の可能性も検討されたが、今月15日に打撃投手として正式契約。「今は裏方として選手をしっかりとサポートしたい」と迷いもない。

 07年高校生ドラフト6巡目でプロ入りし、翌08年には高卒ルーキーとして12球団でただ1人の開幕ベンチ入りを果たした。「あれで調子にのった部分もあった」と反省するが、「それでも子供のころからプロ野球選手になりたかった。夢をかなえられた」と後悔することはない。中学生のときに両親が相次いで急逝しながらも野球を辞めなかった。これまで支えてくれた人たちに感謝しながら、今度は日本一の打撃投手を目指していく。

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2010年12月19日のニュース