応札後初の公の場…西岡“米でもGグラブ賞”

[ 2010年11月30日 06:00 ]

小谷野から手渡されたマイクを落としそうになり苦笑いのロッテ・西岡 (撮影・白鳥佳樹)

 守備のベストナインに贈られる「第39回三井ゴールデン・グラブ賞」の表彰式が29日、都内ホテルで行われ、記者投票で選ばれたセ・パ16選手(城島は欠席、セ一塁手は該当者なし)にトロフィーと副賞賞金50万円が贈られた。ポスティング・システム(入札制度)でツインズから応札があったロッテ・西岡剛内野手(26)は05年には二塁手としても受賞しており、3年ぶり3度目の受賞。来季はメジャーで日本人内野手初となるゴールドグラブ賞を目指す。

 西岡の表情が自然と緩んだ。ポスティング・システムでツインズから応札があって以来、初となる公の場。自分が知っている限りのツインズに対する印象を語った。
 「若い選手が多い中で強いチームをつくっている。プレーオフに進出する可能性も高いので、優勝する可能性も高い。(ツインズの一員として)一歩前進したことはうれしく思う」
 ツインズは今季、ア・リーグ中地区2連覇を飾り、ここ9年で6度の地区優勝を果たしているが、00年以降はワールドシリーズへの進出はない。今オフ、正二塁手のハドソンがFAで退団が濃厚とあり、現時点では「1番・二塁」での起用が濃厚だが「まずは試合に出ることが一番」とポジションにはこだわらない姿勢を見せた。
 遊撃、二塁ならどちらでも守れるという自信がある。西岡は05年には二塁手でゴールデン・グラブ賞を獲得。遊撃手としては3年ぶりの受賞に「この賞を獲れて感動しています。野球人として幸せな1年だった」としみじみと振り返った。今季はリーグ遊撃手で最多の19失策にも「反省しないといけないけど、攻めた結果のエラーもあった」と分析。来季、メジャーのゴールドグラブ賞を獲得すれば日本人内野手としては初の快挙となるだけに「名手と呼ばれることを目標に頑張りたい」と意気込んだ。
 ツインズが用意しているとみられる4年契約で最大1500万ドル(約12億6000万円)の提示についても「金額がこれだからということで(メジャーに)行かないということは100%ない。米国でチャンピオンをつかみ取りたい」とキッパリ。数多くのタイトルを手土産に、西岡が海を渡る日は刻一刻と近づいている。

 ▽大リーグのゴールドグラブ賞 マリナーズのイチローは1年目の01年から10年連続で受賞しており、これは外野手部門では現役最長タイ記録。他に外野手では松井秀(エンゼルスFA)、福留(カブス)、内野手では井口(ホワイトソックスなど)、松井稼(メッツなど)、岩村(レイズなど)らがレギュラーとしてプレーしているが、イチロー以外に受賞者はいない。

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2010年11月30日のニュース