土肥がトライアウト参加 ブルワーズが熱視線

[ 2010年11月30日 06:00 ]

合同トライアウトで好投する土肥

 西武からFA宣言し、大リーグ入りを目指す土肥義弘投手(34)が28日(日本時間29日)、ロサンゼルス市内で合同トライアウトに参加した。地元の大学生らを相手にシート打撃に登板。9人の打者に安打性の当たりを3本許したものの、3三振を奪った。

 「低めに、両サイドに切れのある球を投げられた。及第点の投球だと思います」。直球は最速86マイル(約138キロ)、光ったのがチェンジアップとツーシーム。「想像以上に動いた。日本より抜けが良い」とメジャー球で変化を増した武器で、タイミングを外して空を切らせた。
 見守った米8球団のスカウトの中でも、2人を最前列に派遣したブルワーズが熱視線。ブ軍は投手力強化がオフのテーマで、土肥と同タイプのメッツからFAとなった高橋獲得へも動いている。またインディアンスのスギシ・スカウトも「制球が良く変化球もいい。投球術で相手を欺くこともできる」と高評価した。
 登板後は同じ施設で自主トレ中の日本ハム・木田と再会し「こっちの野球は楽しいから頑張れ」と激励された。次回は12月1日(同2日)にブルペン投球を公開予定。全力を出し切り、夢切符が届くのを待つ。

 【最近の日本選手の主なトライアウト】
 ☆高津臣吾(04年1月&09年5月)04年はヤクルト時代の僚友・古田が球を受け、ホワイトソックス入り。09年はジャイアンツとマイナー契約。
 ☆デニー友利(04年12月)22球団が集結。スカウト3人を派遣したレッドソックスと、翌年1月にマイナー契約。
 ☆前田幸長(08年1月)10球団のスカウトの前で横手、下手も交えて投げた。3月末にレンジャーズとマイナー契約。
 ☆相川亮二(08年11月)ジャイアンツ、ブレーブス、オリオールズなど6球団集結。守備は高評価も打撃が課題とされ、ヤクルト入りを選択。

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2010年11月30日のニュース