森本、横浜に好感触「期待されていると感じた」

[ 2010年11月30日 06:00 ]

横浜との交渉を終え、報道陣に囲まれる森本

 日本ハムからFA宣言した森本稀哲外野手(29)の横浜移籍が29日、決定的となった。この日、横浜市内のホテルで横浜と初交渉を行い、3年3億円以上とみられる好条件の提示を受けた。

 「いい条件でびっくりした。チームを引っ張ってくれと言われ、期待されていると感じた」。笑顔を交えてそう話した森本は「(判断基準は)整理できている。1週間以内に決めたい」とし、近日中にも横浜への移籍を表明する見通しとなった。
 今季115試合に出場した森本は、2番打者として2年連続でリーグ最多となる55犠打を記録した。一方で横浜はリーグ4位の126犠打で、得点はリーグワーストの521得点に終わった。さらに中堅手を固定できなかったとあり、その存在は補強ポイントに合致している。当初は2年2億円程度を準備していた球団側は、初交渉を前に条件を再検討。3年3億円と上積みし、その熱意を伝えた。
 チームは今季、史上初の3年連続90敗以上を記録。9月下旬には球団の売却交渉が表面化するなど、グラウンド内外で暗い話題が多かった。交渉を終えた加地球団社長は「リーダーシップを持っている。軽やかさ、華麗さも備えた素晴らしい選手」と話すなど、その明るいキャラクターにも大きな期待を寄せている。ソフトバンク移籍を決断した内川の穴を埋めるべく、森本がチームの救世主となる。

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2010年11月30日のニュース